【Jリーグ】ライター潤のJリーグ放浪記 – 静岡三国決戦!! – 藤枝MYFC vs ジュビロ磐田

こんにちは、潤です!

今回は30周年となるJリーグの歴史で初めて同じカテゴリーに静岡県のクラブが3クラブ集まり、しのぎを削りあうことで生まれた「静岡三国決戦」の「藤枝MYFC vs ジュビロ磐田」の試合を観戦しましたのでそれを記事にさせて頂きます!

目次

静岡三国決戦!新たな歴史

Jリーグ開幕以前より「サッカー王国」としてサッカー熱の高い県として知られている「静岡県」。Jリーグ開幕後もその名に恥じず、1999年にはJリーグ王者を決めるチャンピオンシップの対戦カードが共に静岡県勢である「静岡ダービー」で王者が決まるという白熱のシーズンもありました。

※なお、その試合は史上初のPK戦での決着となりジュビロ磐田が2年ぶり2度目のJリーグ王者に輝きました。

そんなサッカー王国の新たな歴史として史上初の「静岡三国決戦」も誕生することとなった「J30」と銘打つ30周年のJリーグ。

それぞれ昨シーズンまでJ1に所属しており、昇格候補にあげられることも多かった「ジュビロ磐田」と「清水エスパルス」。ですが、いざ2023シーズンが開幕するといち早く勝利と連勝を掴んだのは昨季J2初昇格を果たし、初のJ2に挑戦することになった「藤枝MYFC」でした。

サッカーに明け、サッカーに暮れる、サッカーの街・藤枝」としてサッカーにまつわる様々な歴史がある藤枝市(※引用:一般社団法人藤枝市サッカー協会)。そんなサッカーの街から「Jクラブ」が誕生したのは2014年。歴史やプロ選手、高校サッカーなど県内はもちろん、国内でも随一の実績を誇る藤枝市でしたが、「オリジナル10」として1993年のJリーグ開幕から「Jクラブ」だった「清水エスパルス」や、「オリジナル10」こそ逃したものの翌年1994年からJリーグに参入した「ジュビロ磐田」とは20年ほど遅れてのJリーグ参入となりました。

そして藤枝MYFCはJリーグ参入 10シーズン目、ジュビロ磐田は参入30シーズン目となる2023シーズン、この両クラブがJリーグの舞台では初めての対決をすることになり、藤枝MYFCのホーム「藤枝総合運動公園サッカー場」では初めて開催された「静岡三国決戦」。平日のナイターにも関わらず、藤枝MYFCはクラブ史上初のチケット完売となり、その結果もちろんクラブ史上最多となる5,696名の来場を記録し、さらには静岡県内のテレビ局で生放送もされるなど盛り上がりを見せていました。

試合前にはマスコットのチャンバラ対決も行われました(YouTube)

Jリーグ放浪記 -藤枝 vs 磐田-

試合前から盛り上がりをみせていた「静岡三国決戦」の「藤枝MYFC vs ジュビロ磐田」。もちろん試合開始後も当然盛り上がりをみせます。

Jリーグでは初対戦となる両クラブの選手入場の様子(YouTube)

第15節終了時点で「ジュビロ磐田」、「藤枝MYFC」、そして「清水エスパルス」の静岡県勢でJ2総得点1〜3位を占めており、得点力に自信を持っている両クラブの対戦は、4分にジュビロ磐田がチャンスを作り、藤枝東高校出身の #10 山田大記選手からパスを受けた #14 松本昌也選手のシュートから始まり、23分にはジュビロ磐田で2試合連続ゴール中 #18 ジャーメイン良選手の決定機を、第5節以来の先発復帰となった藤枝MYFCのGK #31 上田智輝選手がファインセーブし、均衡を守ります。

一方の藤枝MYFCも今季新加入で今節初先発となった #11 アンデルソン選手や、J3でキャリアを積み、今季が初のJ2挑戦ながらキャリアハイを既に超え、第15節終了時点でリーグ唯一の2桁得点記録者となり得点ランキングトップに立つ #9 渡邉りょう選手などがジュビロ磐田ゴールに迫るも #15 鈴木海音選手や #36 リカルドグラッサ選手を中心としたジュビロ磐田もゴールを割らせず、前半を0-0で終えます。

ルヴァンカップへの出場もあり、5連戦の真っ最中であるジュビロ磐田がハーフタイムに #10 山田大記選手、#28 鹿沼直生選手と#13 藤川虎太朗選手、#23 山本康裕選手の選手交代を行なった中、迎えた後半立ち上がりに今度は「藤枝の10番」横山暁之選手がサイドネット直撃の惜しいミドルシュートを放ち、56分には藤枝MYFCがゴールネットを揺らすもオフサイドとなり得点とはならずも0-0では終わらない雰囲気がスタジアム内に漂います。

ですが、59分に得点ランキングトップであり、藤枝MYFCの攻撃陣を牽引し続けたストライカー #9 渡邉りょう選手がカウンター阻止でこの日2枚目のイエローカードをもらい、退場してしまい残り30分近くを10人で戦うことを強いられてしまいます。

そして、攻勢を強めたいジュビロ磐田は67分に4ヶ月の出場停止明け2試合目となる187cmの長身ストライカー #29 ファビアンゴンザレス選手を投入し、迎えた直後のコーナーキック。「復帰後初ゴール」で勢いをつけさせたくない藤枝MYFCも #29 ファビアンゴンザレス選手に注意が向く中、キッカーの#7 上原力也選手が合わせたのは#36 リカルドグラッサ 選手!#36 リカルドグラッサ選手のJリーグかつジュビロ磐田初ゴールで待望の先制点を奪います!

一方の藤枝MYFCはエースの退場で10人となった上に、ビハインドを背負う苦しい展開となり、その後78分にPKのピンチなどもある中でGK #31 上田智輝選手を中心とした守備陣が追加点は許さず、攻撃陣もホームの声援を受け何とかチャンスを作ろうとするものの、試合当日が誕生日だったジュビロ磐田 GK #21 三浦龍輝選手が最後尾を守るゴールマウスを破ることができずそのまま試合終了となります。

バースデー勝利のGK #21 三浦龍輝選手は出場4試合で3完封となり、ジュビロ磐田は今季初の3連勝でプレーオフ圏内の6位に順位をあげ、一方の藤枝MYFCは前節の清水エスパルス戦に引き続き「静岡三国決戦」連敗となりました。

試合結果としては1-0とロースコアな展開となったものの、どちらも得点に繋がってもおかしくないチャンスは数多く、そこを「ダービー」の熱気で凌ぎ切ったような熱意が感じられる試合で、今後も続くであろう歴史の第一歩として非常に見応えのある一戦となったため、ジュビロ磐田のホームで行われる次回の対戦、そしていずれはそれぞれがJ1の舞台で再戦できるようこれからも「サッカー王国」全体で盛り上がっていって欲しいと切に思う1日となりました。

ジュビロ磐田勝利後+三浦選手の誕生日を祝われている様子(YouTube)

YouTube X TikTok

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

みやざき潤のアバター みやざき潤 元TVディレクター・Jクラブスタッフ

Jリーグ観戦が趣味です。
発言は個人の見解となります。

コメント

コメントする

top
目次
閉じる