【超個人的】Fリーグ2023-2024 注目トピックス

いよいよ本日、今シーズンのFリーグ ディビジョン1が開幕。翌週の6月4日にはディビジョン2も開幕します。

そこで、2007年の開幕から17年目を迎えるFリーグの超個人的な注目チームをF1、F2、それぞれ2チームずつ紹介します!

目次

国内三冠を狙う、新生・名古屋オーシャンズのベテラン勢

国内三冠を目標に掲げる「絶対王者・名古屋オーシャンズ」。
5月15日から開催されたFリーグ オーシャンカップ2023では、5大会連続10度目の王座に輝き、まずはひとつ目のタイトルを獲得をしました。

日本のエース・清水和也選手、昨年クウェートで行われたAFCフットサルアジアカップ2022でも活躍した金澤空選手、ペスカドーラ町田・甲斐修侍監督の息子でフットサルIQの高い甲斐稜人選手と新戦力も加わり注目を集める名古屋ですが、私が推したいのはリーグ通算100ゴール目前(現在99ゴール)の吉川智貴選手とチーム最年長の安藤良平選手です。

吉川選手はピッチに3人くらいいます。自ゴール前で守備をしていたかと思えば気の利いたパスを出し、ゴール前に走り込み、カウンターを受けてピンチだと思えばもう自陣に戻っている・・・。やはり3人はいないと辻褄が合いません。「一家に一台、吉川智貴」というのは私なりの最大の賛辞なのですが、彼がチームにもたらすものが多いように、私も彼のプレーを見ることで得るものが非常に多いと感じています。ぜひ、ピッチ上の吉川選手を追ってみてください。俺の吉川智貴、100ゴール目を目の前で決めてくれ!(注:「俺の吉川智貴」も昨シーズンから勝手に言い始めた私なりの賛辞です)

そして、いつの間にかチーム最年長になっていた”あんちゃん”こと安藤選手。2016/2017シーズンに就任したペドロ・コスタ監督たっての希望で名古屋入りを果たしてから早8シーズン。え、8シーズン・・・?書いていてもびっくりです。チーム内での競争が激しい名古屋において、監督が変わっても長年在籍し続けることは並大抵の努力ではなし得ないはず。そういえば、湘南ベルマーレ在籍時には自主トレで追い込みすぎて気絶したこともあるそうで・・・。ニコニコ笑顔でのファンサービスや取材時の丁寧な受け答えの裏に、かなりのストイックさを秘めている選手です。元々、この記事の構想段階であんちゃんを注目選手に挙げることを予定していましたが、先日のオーシャンカップ決勝で2得点をマークし、大会MVPを受賞。これはもう、注目するしかありません!

シュライカー大阪の田村研人・友貴兄弟

サテライト時代から大阪一筋の弟・田村友貴選手が所属するシュライカー大阪に、兄の田村研人選手が加入!

星翔太・龍太兄弟(名古屋オーシャンズ)、室田翔伍・祐希兄弟(エスポラーダ北海道)、酒井ラファエル良男・ダニエル サカイ兄弟(名古屋オーシャンズ)、小林拓夢・歩夢兄弟(Y.S.C.C.横浜)・・・兄弟で同じチームに在籍する選手たちにはついつい目がいってしまいます。

プレースタイルや体型、性格は似ていたり似ていなかったりだけど、脚の形や走り方、声などハッとするほど似ている部分を見つけると「ふむふむ」とうれしくなったり、惜敗や劇的勝利を目にすると「ご両親やご家族はどんな気持ちなんだろう」と勝手に胸を熱くしたり。私は他人様の人生を勝手に見守り、勝手に想像して感動する性分なので、新たな兄弟チームメートの誕生にシーズンの楽しみが増えました。

昨シーズンは負傷の影響もありなかなかベストメンバーがそろわず、先日行われたオーシャンカップでは唯一シード権を持たずに1週間で5試合を戦った大阪。苦しい状況のなかでも懸命に戦い、試合後の記者会見では友貴選手や齋藤日向選手が涙を浮かべる姿も見てきました。名古屋以外で唯一、リーグ優勝の栄光をつかんだことのあるチーム。熱血・永井義文監督が率いて4シーズン目の大阪に注目です。

チーム名の由来にほっこり、ミラクルスマイル新居浜

今シーズン、Fリーグ ディビジョン2への参入を果たしたミラクルスマイル新居浜。2022年の全日本フットサル選手権前に、当時流行っていたClubhouseで「どのチームが気になるか」をテーマにフットサルライターでトークをしていたのですが、「このチーム名、気になるよね~」と話題に上がっていたのがFCミラクルスマイル(当時)でした。

宇野正博コーチとはちょっとしたつながりがあり、F参入が決まったあとに「チーム名の由来が気になる」という話をしました。「きっと聞いたらほっこりすると思うから、ぜひチームを立ち上げた多田羅に聞いてほしい」と言われ、いつか直接話を聞きたいと思っていたところ、オーシャンカップで多田羅選手に取材をするチャンスが巡ってきました。そこで伺った由来はやはりほっこりするものでした。

「ちょうど友達とフットサルを始めたときに生まれた長男が”キセキ”という名前で、ふたり目の子どもに”ニコ”と名づけたときにもフットサルを続けていました。「やるからには上を目指したいね」と、2013年にチームを立ち上げるときに、「新居浜の子どもたちのためにFリーグに上がって、いずれその子どもたちが我々を目指してくれたらいいな」という思いを込めてミラクル(奇跡)スマイル(ニコ)にしました」(多田羅選手)

余談ですが、チーム創設以来掲げているスローガンは「感謝」。そして第三子のお名前は「カンシャ」ちゃんなんだそうです。参入初年度のシーズンでミラクルを起こし、スマイルを見せることができるのか。新居浜の躍進に注目です。

ゲンさん・金井さんコンビが復活!アグレミーナ浜松

ゲンさんこと高橋優介監督が指揮を執り2年目となった昨シーズン。アグレミーナ浜松は4連敗からの10戦無敗、最終順位3位でフィニッシュしました。2021-2022シーズンの6チーム中5位から、9チーム中3位へと順位を上げたことは大きな成果だったと言えるのではないでしょうか。

そんなゲンさん体制3年目の浜松のコーチに、エスポラーダ北海道の金井一哉前監督が就任!
2代目Fリーグ選抜の金井監督・高橋コーチ体制以来のコンビ復活です。Fリーグ選抜の選手たちに会見や取材での受け答えやSNSで発信する際の心構えをやさしーーーーく(?)指導していた私にとっても、ゲンさん・金井さんコンビと仕事をした1年間はとても貴重な経験でした。

オーシャンカップの際、ゲンさんに取材をしたところ、「よく知っている仲なのでやりやすい」と話していて、このコンビが大好きな私としては期待が高まっています。何点目かは教えてくれませんでしたが、コンビ復活後初めての公式戦となったオーシャンカップ1回戦、湘南ベルマーレ戦では、2人で相談した形から得点が生まれたそう。「そういった点も含め、いいものを出せていくのでは、という感触があります」という言葉、ばっちり書いちゃいましたからね!2人の活躍を見に、浜松にも足を運べるといいなあ。

コロナ禍の影響で前回大会の開催が遅れたこともあり、来年にはもう、FIFAフットサルワールドカップが待ち受けています。このワールドカップの予選を兼ねたAFCフットサルアジアカップ2024の1次予選は、今年の9月から10月にかけて行われる予定です。フットサル日本代表にどのような選手が選ばれるのか、どの選手がチームで活躍して代表入りに向けたアピールをしていくのか、そういったことも楽しみながら、2023-2024シーズンも熱く、暑苦しく、全チーム、全選手を応援していきます!

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この記事を書いた人

しょうこのアバター しょうこ フットサルライター

兄の影響で幼少期からサッカーに親しむ。はじめて好きになったサッカー選手は四中工時代の小倉隆史。その影響で今でもレフティーが好き。中村俊輔は神。フットサルギアのCF製作、テレビ・ラジオ等のキャスティング、大学・専門学校のゲスト講師、メディア出演等、多岐にわたり活動中。「FIFA FAN MOVEMENT」メンバー。愛猫の名前はアイマール。

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