“リアル”と”バーチャル”で走るレーサー・岡田が語る。「eモータースポーツ」の始め方①

どうも、岡田です!

そういえば、まずeモータースポーツの始め方を書いてなかったな…と思うので、今回からは「eモータースポーツ」を始めたり、大会に参加する方法を書いてみようと思います。

まずは「ゲームタイトル」について。
テニスでいえば軟式か硬式か、ボクシングでいえばヘビー級かライト級か…みたいな話です。

目次

ゲームタイトル

eスポーツなので、まずはゲーム選びから始まります。
当然ながら「eモータースポーツ!」という名前のゲームは存在しないので、代表的なものをいくつか紹介します。

■グランツーリスモシリーズ

◇特徴
・最もメジャーなeモータースポーツタイトル。
・画質のリアルさは群を抜いている。
・プレイステーション4・5でプレイ可能な為、敷居が低く、人口も多い。
・車種やコースの自由度が高く、大会の数も豊富。

今現在、国内でeモータースポーツと銘打って開催されている大会の大半は、このグランツーリスモシリーズで開催されています。

リアルシミュレーターとして売り出しつつも、プレイステーションのフラグシップソフトという側面も担っているため、ゲームとしての完成度も高く、故にプレイしていて何だか分からなくなるというトラブルが少ないのが良いところ。

クルマやレースの知識が無くても、ゲームを進めていくと補われていく点も他のタイトルとは違うところですね。

カジュアルに遊べるソフトながら、公式の世界大会・FIAGTCや賞金が設定されているJEGT、先日紹介したレーシングコース「富士スピードウェイ」主催のFSWCUPなどなど、様々な大会に参加できるのが魅力です。

今現在は「グランツーリスモSPORT」から「グランツーリスモ7」への転換期となっており、基本的には従来のグランツーリスモSPORTで各々大会が開催され、公式が発信する大会はグランツーリスモ7で開催されるという、少し複雑な状態になっています。

グランツーリスモ・ドットコム (gran-turismo.com)

■iRacing(アイ・レーシング)

◇特徴
・最も実車に近いとされているシミュレーターソフト。
・PCタイトルの為、周辺機器の拡張性が高い。
・クラッシュによる走行不能、本名登録必須、レーティング(プレイヤーのレベル数値)の設定など、競技性が高い
・英語表記のみのサブスクリプション課金制なので、やや敷居が高い。

プロのレーシングドライバーからリアルに近いという評価が最も高いソフトの一つ。

PCタイトルの為、日本人プレイヤーは割合としては少ないですが、ここ数年グランツーリスモからよりコアな物を求める方がiRacingをプレイし始めるなど、徐々に競技人口が増えてきているタイトルです。

eスポーツとしての競技性が高いソフトで、所謂ゲーム的な要素は少なく、オンラインレースに特化しているのも特徴です。

海外の大会ですが、eモータースポーツで最も賞金総額が大きい大会が開催されているのもiRacingで、優勝賞金20万ドルに達するものも。
また、国内でも高額賞金が設定される大会発足の動きがあります。

iRacingをはじめよう | iRJA – iRacing日本語情報サイト (shupop.com)

■アセットコルサ

◇特徴
・「MOD」と呼ばれるPCゲームの改造データにより、コース・車など無限に拡張性がある。
・商用利用のし易さもあり、シミュレーターのショップに置いてあるのは大抵このソフト。
・PCタイトルのため、周辺機器の拡張性も高い。
・プレイステーション版もあるが、MODの利用ができないため全くの別物と思っていい。

MODによる自由度の高さが特徴的なシミュレータータイトル。

実車に似た状況を自分で作れるため、IPeSや実車へのシミュレータートレーニングなど、実車とリンクさせたeモータースポーツの利用によく使われています。

また、ドリフト競技など特殊な動きをリアルに再現できるのもアセットコルサだけで、eモータースポーツ界の大きなドリフト競技はアセットコルサが使用されていますね。

Steam:Assetto Corsa (steampowered.com)

他にも「rFactor2」「プロジェクトカーズ2」「アセットコルサコンペティツィオーネ」などいろいろなソフトがあるのですが、基本的にグランツーリスモから入って、グランツーリスモを極めるもよし、PCタイトル系へ移行もよし、そして実車へ移行もよし・・・という感じになっています。

そして、どのソフトを使用し、何を目的にeモータースポーツを始めるかで、ステアリングやペダル、シートといったハード面も選び方が変わってきます。

次回は「ハード編」を書こうと思います!☺

岡田

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この記事を書いた人

岡田 衛のアバター 岡田 衛 eモータースポーツ&リアル モータースポーツドライバー

1995年5月24日生まれ。
幼少期よりレースゲームに興味を持ち、現在「グランツーリスモ」シリーズを中心に活動する
eモータースポーツプレイヤー。
2019~2020「GTSport GR Supra GT CUP」日本代表プレイヤー
2020「インタープロトeシリーズ」年間チャンピオン。
2021年より実車のモータースポーツにも挑戦。
2021年ロードスターパーティレース西日本NDシリーズ年間3位
2022年はスーパー耐久ST-2クラス「新菱オート☆DIXCEL☆EVO10」にて年間シリーズ参戦。
株式会社ウィンズアゲイン所属

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