【MLB】ジャイアンツと契約したFA選手にオプトアウトが付いているのは偶然か、それとも…

サンフランシスコ・ジャイアンツはターゲットとしていたトップ級の選手を二人逃したが、彼らが獲得できた選手たちには満足しており、今オフ今までで7人のベテランFA選手にトータル約2億ドルを投資。先発のローテーションとブルペン、打線のアップグレードをした。
ジャイアンツの編成総責任者を務めるファーハン・ザイディが期待を込めるグループであるものの、反対にあと10か月で多くがまた代わる可能性も秘めている事を意味するものとなる。

ジャイアンツのオフシーズンは昨シーズンオールスターに出場したジョク・ピーダーソンがクオリファイングオファーを受諾したことから始まり、続けて昨年は”浪人生活”を送ることになったマイケル・コンフォート、投手のロス・ストリップリング、ショーン・マナイアにそれぞれ2年契約でサインし、マリナーズの中心選手だったミッチ・ハニガーと3年契約でまとめた。それぞれピーダーソンはクオリファイングオファーで次のオフまでにジャイアンツとの延長契約がない限り、またフリーエージェントとなり、コンフォート、ストリップリング、マナイアは2023年シーズン終了後にオプトアウトの権利が、ハニガーにも契約から2年後にオプトアウト権がある。
ジャイアンツにとっての完璧なシナリオは、上記の選手たちがチームが勝負モードへと再び戻る中で、ハイレベルなパフォーマンスを挙げてくれることだろう。しかし、そうなった場合、昨シーズンエース級の活躍をしオプトアウトを行使してヤンキースと大型契約を結んだカルロス・ロドンと同じようなケースに、ジャイアンツは来オフも直面することを意味するものとなる。そのため、今オフ獲得した選手も同じような道をたどる可能性が捨てきれない。

ジャイアンツは、”確実な”タイプの選手を探している事は疑いもなく言える事だが、編成のトップを務めるザイディに言わせれば本記事のタイトルに記した通り偶然ではない。
「我々が話した多くの選手で、もう一つ上のレベルの活躍ができるのではないかと感じたからに起こったものだ」ザイディは、最近NBCスポーツのアレク・パブロビックをはじめ記者陣にそう口にしている。

ザイディが指摘したように、何人かはシーズンを通して健康であり続ける事で、ハニガーとコンフォートの両打者がそのタイプに当てはまるだろう。そしてその他は、まだMLBの舞台で発揮できていないパフォーマンスをし、そして大金をを得ることと言えるかもしれない。
2年契約でジャイアンツと契約を結んだ一人、ストリップリングは当初オプトアウトは彼の頭には無かったとNBCスポーツの記事で語っており、ストリップリングはシーズンでのイニング数のみならず全体を通してキャリアベストのシーズンを送った。しかしオフシーズン早々先発投手陣の市場がとても活発であったが、12月のズームでの会見の席でストリップリングはフィリーズと4年約7200万ドルで契約を結んだタイワン・ウォーカーとカブスと4年約6800万ドルで同じく契約を結んだジェイムソン・タイオンの例をを引き合いに出し、ストリップリングのマーケットはタイオンやウォーカーと同じような道に辿ることがなかったと口にしている。
ストリップリングは、自分自身が一シーズンに140イニングを投げていなかったことはもちろんわかっていたが、ドジャースからFAとなっていた左腕のアンドリュー・ヒーニーがレンジャーズからオプトアウト付きの契約を交わしたことを知るとストリップリングサイドは、ヒーニーと似たような契約について考えを抱き始めた。そして、それはジャイアンツにフィットすることを意味するものだった。
「僕はジャイアンツの一員となりたかったし、サンフランシスコという町も大好きだ。僕は、2年ここで投げられ、2年以上投げられるアイデアを好んでいた。だけど、もしカルロス・ロドンのように僕が180イニングを投げていい結果がでれば、もっと良い状態でフリーエージェント市場に出られる。僕にとって、合理をなすものだった。契約に大きな明確な差を与えたものではなかったが、それでもジャイアンツはベストオファーとオプトアウトのあるものをオファーしてきたし、文字通り悩む必要のないものであり、投げるにも素晴らしい場所でもあり、プレーしたい場所だった」とストリップリングは述べている。

また今オフ獲得した選手がオプションがあるものを好む理由はそう難しいものではない。先ほど登場したストリップリングは、キャリアを通じて先発、リリーフをを行ったり来たりしていたが2022年のような活躍がもう一シーズンあれば次にFAとなった際に大金を得てもおかしくはなく、他の3人を見てみてもマナイアは精彩を欠くシーズンで、コンフォートは昨年プレーせず、ハニガーは健康でい続けられることに苦戦していた。
すなわち、もう一度FA市場に打って出られるチャンスがあり、このような契約はありふれた物となってきている。

これまでジャイアンツのオプトアウト権を有する選手たちにフォーカスしてきているが、多くのチームがFA選手でこのトレンドを真似しており、メッツと契約した千賀晃大、ガーディアンズと契約したジョシュ・ベル、ヒーニーもその例である。また、ジャイアンツが契約締結に失敗したカルロス・コレアが昨年の3月にツインズと契約した時は、今オフを含め2つオプトアウトが付いていた。
また、来オフのFAは比較的豊作ではないがメッツのマックス・シャーザーが3年契約の最終年をオプトアウトすれば、大きく状況が変わるだろう。またパドレスで兄貴分的存在となっているマニー・マチャドも13年総額3億ドル契約が5年残っているがオプトアウト権を行使してFAに出る事が予想される。

ジャイアンツは、自らのパフォーマンスを更なる高みへと持っていきたい投手たちと短期契約を結び、多くの成功を果たしてきたが、ザイディはストリップリングに対して、ザイディはストリップリングに今シーズンキャリアハイとなる先発登板、イニング数に期待していると伝えたそうだ。その意味はストリップリングにとって、もう一度FA市場に入る事を意味するが、ジャイアンツのザイディを筆頭とするフロント陣はチームにとってネガティブな事としては捉えていない。
「我々のディベロップメントと彼らの能力を最大限に引き出せることと選手たちが信じている事を表すものと私は考えている」ザイディはそう答える。

毎シーズン後のオフにチームのロスターの一部が、改変しなければいけないのは観ているファンの人たちにとってはイライラするものだが、多くの編成を担うフロント職の人に言わせれば短期契約が一番好ましいものと伝えるだろう。ジャイアンツはヤンキースにロドンを奪われたが、手ごろな価格でオールスター選出を果たす素晴らしいシーズンを引きだせただけでなく、4、5年以上の契約を背負わさせることはなく、同じくオプトアウトを行使するかもしれない投手たち(マナイア、ストリップリング)でその穴を埋められることに自信を示している。ロドンが、ブルージェイズへと移籍したケビン・ゴーズマンの穴を埋めたように。

ただ、長所があれば短所があるのに変わりはない。
ジャイアンツは昨シーズン、観客動員数に関しワーストを記録し、毎オフシーズンごとにチームのメンバーがコロコロ変わることは適していない。それにゴーズマンは、ファンやチームのクラブハウス内でポピュラーな存在でありロドンはファンにスタジアムへ足を運ぶ理由を作ってくれた。そうなると、コンフォートがシーズンで30ホーマーを打ってファンの人気者となれば、コンフォートはオプトアウトしさらに大きな契約を狙うだろう。それに、最近の戦歴からジャイアンツがそうなった場合、コンフォートの競争に勝てる兆しは低い。

しかしながら、ジャイアンツが直面していないある事がある。そうオプトアウトを行使しないことだ。
例を挙げれば、ロドンが昨シーズンの終盤ケガをして棒に振った場合、ジャイアンツは今シーズンの年俸約2250万ドルを払う必要があった。見込みは確かであり、2年契約オプトアウト付きで活躍が思うようなものでなかったもしくはケガをすれば、2年目の契約を破棄しないことは簡単な判断である。
ジャイアンツは単年契約での長所をつかみ、大型契約を得ようとする選手にとっても機能を果たしていると言えよう。

またその反動で大型契約を狙う選手が他球団で好条件を得る事は、ジャイアンツのフロント陣にとって懸念するものではないとザイディは、ピーダーソンの例を使って指摘している。ピーダーソンは3月に単年600万ドルでジャイアンツに加入しオールスターにスタメンで出場するなど、今オフ大金を得られるだろう可能性があった。しかし、ジャイアンツはクオリファイングオファーを出し、ピーダーソンはクオリファイングオファーを受け入れた。「我々は、あるモデルの一部となることも望んでいる。ある選手がオプトアウト権を行使した時、彼らが必然的に他球団へと移るという意味ではない。状況が合えば、選手を保てることができるように我々はしたい」とザイディはコメントしている。

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https://www.nbcsports.com/bayarea/giants/why-recent-giants-free-agent-contracts-include-so-many-opt-out-clauses

本記事は、URL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。
引用元:san francisco chronicle

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