【水泳・水中運動】水の4大特性が体に与える影響

こんにちは。

スイムパーソナルコーチの西川です。

水泳は全身運動だから体にいい。

陸上よりも消費するカロリーが多い。

こんな話を聞いたことがあるかと思います。

でも実際、なにがどんな風にいいかってことはあまり詳しく知られてないと思うんです。

そこで、今回は水泳・水中運動が体にいいと言われる所以を紹介してみたいと思います。

水には4大特性と呼ばれる特性があるんですね。

その4つの特性が体にいい影響を与えてくれるんです。

それでは早速、ひとつずつ話を進めて行きますね。

目次

浮力

水には浮力があることは誰もが知ってますよね。

肩まで水中に沈むと体重は陸上での約1/10程度に減少します。

この浮力のおかげで膝や腰といった関節への負担が減るんです。

よく整形外科や整骨院などで水中ウォーキングをすすめられ、リハビリのためにウォーキングから始めましたと言う方も多いんです。

それと、この浮力のおかげで水中では無重力に近い状態になり不安定になります。

この不安定感を修正しようとする動作自体も知らないうちにエネルギーを消費することにつながるんですね。

水圧

水圧も体にいい影響を与えてくれます。

水圧は浅いところよりも深いところの方が強いのですが、それが体にいい影響を与えてくれるんです。

立った状態ですと、上半身よりも下半身、さらには太ももよりもふくらはぎの方が強く締め付けられることになります。

このことによって、足先の血液が心臓に戻りやすくなり、血液の循環がよくなるんです。

さらに、膝や腰が痛いけど水中だと歩けるという方もいるかと思います。

これは前述した浮力も関係しているのですが、この水圧の影響も大きい。

体全体に圧がかかるのでコルセットのような役割を果たしてくれます。

このことにより、関節への負担が減るってわけです。

水圧はまだあります。

胸のあたりも締め付けられるのですが、このことにより普段よりも深い呼吸になります。

深い呼吸になると呼吸筋を鍛えられ、心肺機能の向上も見込めることになります。

水温

水の熱伝導率は空気中の約27倍。その分、体温は奪われやすいってことになります。

人間の防御反応として、自分自身で体温を上げようとエネルギーを消費します。それだけでもエネルギーを消費するので運動効率が上がるということになりますね。

これはエネルギー消費だけでなく、体温調節機能も向上すると言われています。

抵抗

水の抵抗は空気の約800倍もあります。

陸上のように早歩きやジョギングなんてかなりきついですよね。

この抵抗のおかげで運動の強度が上がるんです。

どうでしょう!

水にはこんな特性があり、これらを理解した上で水泳や水中運動を始めたり継続してみるのも面白いのではないかと思います。

これからプールに入ってみようという方は、いきなり泳ぐのではなく少し水中ウォーキングしてこの4つの特性を感じてみてくださいね。

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

西川 公介のアバター 西川 公介 スイムパーソナルコーチ

・大手フィットネスクラブを退職後、独立。水泳指導歴26年
・ジュニアトップスイマーのフォーム形成に従事し、2015年から2022年までジュニアオリンピック金メダリストのパーソナルレッスンを担当
・ジュニアのトップスイマーを中心に、幼児、学童、一般成人まで幅広くレッスンを実施
・主な指導実績:ジュニアオリンピック優勝者、ジュニアパンパシ日本代表、日本選手権・ジャパンオープン決勝進出者、インターハイ、国体入賞者のフォーム形成に従事

コメント

コメントする

top
目次
閉じる