学生フォーミュラとは?
通称「学生フォーミュラ」 2022年11月現在 19年間続いている大会があります。
第1回大会は(2003年9月10日(水)~12日(金) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催
第1回 全日本学生フォーミュラ大会-ものづくり・デザインコンペティション-
フォーミュラスタイルのレーシングカーを学生が自ら構想・設計・製作した車両により、ものづくりの総合力・技術力・チーム力・速さ等の項目を競う大会です。「学生フォーミュラ出身者は社会人でも活躍する」と言われ、自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成することを趣旨として開催されている大会です。
(学生フォーミュラの詳細はこちらの公式サイトを見て下さい)
学生フォーミュラ公式サイト
北海道唯一のチーム
北海道からも2008年の第6回大会から挑戦しているチームがあります。
北海道大学「Formula-sae Hokkaido Team」(フォーミュラSAE北海道チーム)といいます。
2022年10月25日(火)に取材に行って参りました。北海道のTV・ラジオ等のメディアも含めて初めて部室に入った者になったと思います。(そんな事はどうでもいいですが、、、)
チームの活動理念「共に楽しみ、学ぶ」
弊チームは、メンバー同士のコミュニケーションやチームの雰囲気を大切にし、チームメンバーが「楽しめる」活動にしていくことを目標にしています。また、モノづくりの奥深さや自動車の知識、チームワークなどを「学び」、人間と成長していけるよう精進しております。
現在部員は16名、大学2年生がプロジェクトリーダーとなって(2023年には大学3年生)統括し、テクニカルディレクター・シャシー部門・エアロ部門・パワートレイン部門・マネジメント部門に分かれてそれぞれがマシン製作をしていく。
シャーシー部門では主に車両のフレーム、サスペンション、ステアリング(ハンドル)、駆動系などを担当。
エアロ部門では主に車両のカウル、サイドポンツーンなどの空力パーツを担当。
主に車両のエンジン、吸排気、電装パーツを担当。
マネジメント部門では主にチームの会計管理、渉外、広報を行う。大会ではプレゼン審査を担当。唯一製作メインではない部門。
ちっちゃなF1チームと言っても過言ではありません。
マシン製作に心血を注ぐ
何もないところからフォーミュラマシンを製作する。モータースポーツに興味がある方でもどうやって製作するのか?と疑問に思う方が多いと思います。
一言で表現するなれば「苦行」と表現させて下さい。
というのも「並大抵の努力では到達できない領域」に踏み込んでいるからです。
何もないところから設計、、、
例えばエキゾーストマニホールドを作る。並大抵ではありません。エンジン搭載位置・排気出口の位置などを決定した上で脈動効果等を考慮、且つ等長になるように設計。
例えばカウルを作る。果てしない時間と労力が必要です。先ずは3DCADでレギュレーションの寸法内で空力特性等を考慮し設計。次にスタイロフォームで型取りして、粉塵と闘いながら「ひたすら・ひたすら」削る。次にFRP用樹脂やガラス繊維でカウル整形。最後に塗装。
設計→形になる→テスト→やり直し→設計と繰り返しながら物をつくっていくわけです。
マシン製作は1年間で完成させるという期限があり、毎年10月に「ゼロからスタート」し翌年8月の大会に出場できるように完成させる事を目指します。
この納期が「苦行」をもたらします。学生はマシン製作だけをしに学生生活を送るわけではありません。皆が普通に授業を受けて、課題をこなして、イベントをこなして、他にもやる事がいっぱいある中でマシン製作をしていくのです。
概ね18時前後に部室や工場に入り、深夜まで設計・製作をし、明朝、大学で講義を受けるというのを1年間続けていくわけです。
学生達の「凄まじいまでのやる気とパワー」が無ければ到底フォーミュラマシンなんて製作できないと感じます。
「Another Motorsport」(もう一つのモータースポーツ)
「Another Formula」(もう一つの フォーミュラ)
北海道大学「Formula-sae Hokkaido Team」(フォーミュラSAE北海道チーム)に2023シーズン密着し記事と動画で伝えていきたいと思います。
「苦行」から「最高の青春」「最高の達成感」になる過程を発信できたらと考えています。
フォーミュラSAE北海道チームの紹介動画はこちらから
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