ごきげんよう皆様、卓球してますか？
今回は世界卓球2023の日本代表選手について。
先日アジア大陸予選が行われ、日本から出場した選手は男女とも勝ち抜き、本戦進出が確定しました。世界卓球は隔年で競技が変わり、2022年大会は団体戦でしたが今回は個人戦です。競技は3種類、男女それぞれのシングルスとダブルス、男女で組む混合ダブルスの3種類、5種目です。
まずは男子から。
・張本智和(19)
言わずと知れた日本のエース。執筆時点(2023/02/21)での世界ランキングは日本勢でトップの4位。
全大会でも中国戦で2点取りの大車輪。選出はもはや当然。
今回はシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場。すべてで上位入賞を狙えるでしょう。
・篠塚大登(19)
パリ代表選考ポイント2位につける有望株。世界卓球の出場は今回が初となりますが、実力は申し分なし。
今回の全日本でもシングルス3位、混合ダブルスベスト4と多数ランク入り。無理やり言うと今回のメンバーの中ではチャンピオン経験が少し乏しいか。この基準はおかしいな。
世界卓球ではシングルスの他にダブルスで張本選手、混合ダブルスで後述の木原美悠選手とペアで上位を狙います。
・戸上隼輔(21)
世界卓球への出場は3回目、世界ランキングは48位とやや下に見えますが実力は折り紙付き。
全日本選手権男子シングルスの2連覇を達成しており、ここ数年最も勢いのある選手。
昨年10月の世界卓球成都にも出場し、準決勝進出までの原動力としてフル出場。こちらも文句なしの選出です。
・吉村真晴(29)
世界卓球出場数は男子勢では最多の7回目。予選会では世界の王者馬龍に競り勝ったことが話題となりました。
馬龍選手、新型コロナウイルスからの病み上がりとのことでしたが、中国選手は不調であっても万全の他国選手のちょっと上みたいなところもあったので。実際そのあと戸上選手には勝ってしまっているところが恐ろしい点。吉村選手、シングルスのみでの出場は今回が初めて。
・及川瑞基(25)
世界卓球は2回目、初出場は去年の成都団体戦となります。比較的ビギナーみたいな感じですが前大会は団体3番手として大活躍でした。大きく荒れないことが安定型卓球の持ち味、順当に勝ち進んでいきそうで期待が持てます。
吉村選手と同じくシングルス競技にて出場。
・宇田幸矢(21)
戸上選手とのダブルスにて出場。戸上/宇田ペアのダブルス世界ランキングは1位。
中国勢があまり活発にポイントを稼いでいないというのもありますが、ほとんどの相手には負けないペアです。
特徴はなんといっても攻撃力。仕掛けからラリーまでのすべてが攻撃展開のダブルス。自然とラリーが激しくなるダイナミックな戦いぶりは是非チェックしていただきたい。
続いて女子。ひ美美美美。
・早田ひな(22)
世界卓球には6回目。本年度の全日本選手権は3冠を達成した早田選手。当然の選出です。
シングルス、そして国内を制したペアリングのまま世界卓球にも臨みます。
ダブルスは伊藤美誠選手、混合ダブルスは張本智和選手との出場です。世界ランキングは5位。
・伊藤美誠(22)
日本の誇る大魔王。世界卓球出場は怒涛の8回目。世界ランキング6位。
国内では少し勢いが鈍ってしまうところもあったので、日の丸を背負った強い姿をまた見たいものです。
シングルス、および早田選手とのダブルスに出場。水谷隼に代わる男はいないものか。
・木原美悠(18)
伊藤選手たちから見ると少し下の世代のエース。といっても今回の全日本は2位と仕上がりは折り紙付き。
ダブルスでペアを組むのは長﨑選手。そして混合ダブルスにて篠塚選手と出場、こちらはけっこう新しめの組み合わせです。
目を見張るはその戦型。伊藤選手と同じくバック側に表ソフトラバーを使った異質型ですが、戦いぶりは全く違った超攻撃型。ラバーの特性を活かしての思いがけない展開からの速攻が持ち味です。世界ランキングは17位。
・平野美宇(22)
早田、伊藤と名を連ねる黄金世代。世界卓球は6回目の出場。世界ランキングは24位。
平野選手をしてシングルスのみの出場に留まってしまうのが今の日本女子卓球界の層の厚さと言えるでしょう。
パリに向けてのアピールとしても、シングルスへ全力で挑む姿を見たいところです。
・長崎美柚(20)
世界卓球は3回目と控えめに見えます(もちろんそんなことはない)。世界ランキング37位。
シングルスおよび先述の通り、木原選手とダブルスに出場。合計2種目で上位入賞を狙います。
今の女子にはちょっと不足気味な左腕、今回だけでなくこれからも活躍が期待される選手です。
当チャンネル的な注目ポイントとしては男子ではダブルス、特に張本選手と篠塚選手に着目します。張本選手の持ち味はもとよりブロックの質の高さで、ミスしない範囲の最大限の威力で相手をコントロールし失点を誘うプレーが印象的です。篠塚選手もプレイングは非常にクレバーで、最も効果的なプレーを選択し点数を稼ぐ選手、というイメージを持っています。つまるところ、両選手ともあえて表現すれば受けを選ぶことのできる守備型な選手、というわけです。ダブルスの組み合わせには同じ裏裏の攻撃型であっても選手のスタイルによって相性があり、それによって強さも変わるでしょう。張本篠塚ペア、個人的には可能性”大いにアリ”です。女子では伊藤、早田の両名。ダブルスを組む二選手ですが、個人的な印象は少し対照的。早田選手は全日本優勝の勢いそのままに(少し時期は空いてしまいますが)行くところまで勝ち進んでほしい、という期待。対して伊藤選手、どうにも調子が良くない様子で勝手ながら心配な気持ちです。どうか良くない気を払拭して、強い姿を見せてほしいものです。
世界卓球は今年5/20から約1週間、南アフリカのダーバン(Durban)にて行われます。
今回はここまで。Youtubeチャンネルもどうぞよしなに。
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