【Tリーグ5th】ファイナル決着!5thシーズン全日程終了!

 ごきげんよう皆様、卓球してますか?
前回から約2か月ぶりとだいぶ空いてしまいました卓球コラム、私が本業に時間を取られている間にいろんなことが起きておりました。春の新製品が出たり、石川佳純選手が引退表明されたり、押さえておきたいことは目白押しなのですが、今回はTリーグ5thをピックアップしましょう。ウルトラスポーツさんのメディアでもTリーグを取り上げていただいているようでありがたい限りです。一応は卓球に関して一日の長がある者として、独自の視点から本トピックスに触れていこうと思います。

会場来るなら言ってよ~~~~~~~~!!!!!!
目次

5thシーズン全日程終了!


Tリーグファイナルが男女ともに開催、シーズン優勝チームが決定しました。

 まずは男子、出場選手および試合結果はこんな感じ。

吉村真晴/吉村和弘 2-1 大島祐哉/篠塚大登
濵田一輝 1-3 及川瑞基
張本智和 0-3 篠塚大登
吉村真晴 3-2 ウーゴ・カルデラノ
張本智和 1-0 ウーゴ・カルデラノ

 男子はシーズン1位の木下マイスター東京vsシーズン2位の琉球アスティーダ。勝ち点はそれぞれ48、45と大きな差はなく、シーズン中の直接対決でも4勝4敗ずつで互角という組み合わせです。1番手の吉村兄弟ダブルスは、シーズン中わずか3試合しか出場していない伏兵。相対するはシーズン最多勝ダブルスの大島/篠塚。数々の試合を制してきた木下ペアを攻撃で圧倒し、貴重なスタートダッシュを琉球が決めた形。しかし2番手の日本代表選手でもある及川、抜群の安定感とゲームメイクを見せてきっちりと勝利し流れを引き戻します。大きく試合が動いたのは3番シングルス。同年代のプレーヤーである張本、篠塚の対決。国際試合でも張本が1セットも拾えずに敗退する姿はなかなか見られないでしょう。ダブルスでは失点してしまったものの、見事に切り替えて勝利を掴み取った篠塚でした。続く四番、吉村真晴とカルデラノの試合。吉村は世界卓球の代表権を勝ち取るなど再び最前線に返り咲いた勢いのある選手。とはいえ相手はブラジル代表であり世界ランキングも一桁常連のカルデラノ、分は悪いかのように思われましたがいざ試合が始まってみると、吉村のサービスに苦戦し試合展開がうまくいかずカルデラノは失点を繰り返し、得意の強打での得点というシーンが見られません。どのポイントも非常に見ごたえのある展開となり目が離せない内容でしたが、最後に吉村が振り切ります。ビクトリーマッチのたった1セットで優勝が決まる、そんな試合で張本がカルデラノを圧倒した要因は、単なる実力やコンディションの差だけでないように思います。結局のところ卓球は個人競技で、どれだけ外野から檄を飛ばそうともコートに立ってボールを打つのはラケットを握った1人だけなのですが、それでもダブルス戦の勢い、普段はそこまで大きな声を出さない及川、篠塚のストレート勝利、吉村の意地。そういった会場を包み込む熱気が、ラケットを持つ選手に何の影響も与えないとは思い難いですね。もちろん負けたカルデラノ選手に気持ちが欠けていたとは到底思いませんが、なにか張本の背中を押すものがあったのかもしれません。

 続いて女子は木下アビエル神奈川vs日本生命レッドウルフ。出場選手および試合結果はこんな感じ。


長﨑美柚/張本美和 2-1 赤江夏星/早田ひな
平野美宇 0-3 早田ひな
張本美和 2-3 伊藤美誠
木原美悠 3-2 森さくら
木原美悠 1-0 伊藤美誠

 男子と同様、ダブルスで勝利したほうが最終的に優勝を掴んでおります。完全なる結果論ですが。
といっても日本生命のオーダーは早田・伊藤の両エースをシングルスに分散させており、ダブルスを落としても3-2で勝つ道が十分に計算できる構築であるように見受けられます。ダブルスの長﨑/張本はWTT等で結果を残し始めている新戦力のひとつ、しっかりと実力を見出し、選手もそれに応えた形です。2戦目、3戦目は日本生命レッドエルフ監督村上氏のオーダー通りだったのではないでしょうか。エース対決を上から制し、試合の流れで優位に立ちます。とはいえ張本が粘りを見せて伊藤を苦しめる展開となることも多く、どちらに転んでもおかしくない内容でした。伊藤に軍配が上がる形となったのは研鑚が実った形でしょうか。しかしここから木下の木原がゲームを支配していきます。シングルス4戦目の森さくらを撃破しビクトリーマッチへ持ち込み、勢いそのまま伊藤を下します。伊藤・早田で計算をしていたであろう日本生命のオーダーを正面から破り、木下アビエルはシーズン優勝を勝ち取りました。今回が初となり、Tリーグ開幕から続いていた日本生命の連覇を阻止した結果です。

シーズン選手成績をピックアップ!


 男子シングルスの最多選手は岡山リベッツの郝帥(Hao Shuai)で19勝。リベッツのシーズン獲得マッチ数は40のため、そのうちのほぼ半分を一人で稼いでいる計算。2位の松平選手、張本選手は13勝と、頭一つ抜けた活躍を見せました。Tリーグ公式には得失点など細かに情報がまとめられているのですが、郝帥選手について驚くべきはサービスエース率。その数123。100点以上を1球で仕留めています。全800得点中の123点、約15%はサービスで決めてしまうというのですから驚き。それもたくさん試合回数を重ねており研究もされているだろうという中での結果です。脅威的という他ない。
 男子ダブルスは篠塚/大島の木下マイスターダブルスの2人がトップ2をキープ。篠塚選手は今季より木下に入団、早速戦果を挙げて実力をアピールしました。大島選手は昨シーズンでも松島選手と組んで6勝を挙げるなど活躍。木下のオーダートップを支え続けております。

 女子シングルスの最多選手はTOP名古屋の安藤みなみ選手の14勝ですが、女子は他の選手との差が少なく、
2桁勝利を挙げた選手が男子は5名しかいなかったところ、女子は9名が戦績を残しています。戦力が分散、拮抗しているようすが見て取られ、白熱のシーズンの裏付けが伺えます。チーム順位の明暗を分けたのはダブルスでしょうか、ダブルス勝利数1位の12勝を挙げた鈴木/南波ペアはTOP名古屋、2位の8勝を挙げた木原/張本(5勝、長崎)は木下と、結果だけで論じればダブルスで少し差が付いたのだろうか、という印象。全体的にレベルの高い女子ですが、チーム成績で大きく差が開いてしまっている九州と京都。上位入りするためにもこのシングルスランク争いに食い込めるような主戦力がもう1~2名欲しいところです。

Check Point to the Next Season


 6thシーズンのポイントとしては、やはり男子の新チームについて。新たに「静岡ジェード」「金沢ポート」の2チームが参戦。それぞれ森園政崇、松平健太を既に獲得しており、主戦力としての活躍が期待されます。これで男女とも6チームでのリーグ運営となりました。反対に女子、昨シーズンより参加の京都カグヤライズが運営資金不足と、参戦が危ぶまれている状況です。

当チャンネル一押しの田中佑汰選手も金沢へ入団。

 五輪選考も進んできており状況が今後も二転三転する可能性もありますが、卓球ファンとして今後の盛り上がりに期待しております。

 今回はここまで。ご覧いただき誠にありがとうございました。Youtubeチャンネルもどうぞよしなに。

こういうことをやってました。こちらもしばらく更新できていなかったので、そろそろ再始動します。

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糀卓球放送局のアバター 糀卓球放送局 卓球動画投稿者

みなさまごきげんよう、卓球してますか?特定のラケットが好きすぎる男のアカウント。強めの思想をネットにばらまく。卓球歴は長いだけ。ファッションで用具を選ぶ卓球エアプ。Youtubeチャンネルもどうぞよしなに。

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