【高校野球】春季埼玉大会・久喜北陽が昨秋に続き接戦の末、獨協埼玉を下して初戦突破!

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東部地区予選 久喜北陽 4-2 獨協埼玉 (延長10回)

今年も春季埼玉県大会の季節がやってきた。いよいよ埼玉も低反発バットに切り替わり初めての公式戦。それが試合にどこまで影響を及ぼすのか。久喜北陽-獨協埼玉は昨秋はハイスコアとなり1点差で久喜北陽が勝利した。獨協埼玉のリベンジなるか。

先発は獨協埼玉がエース左腕の渡邉 勇人投手(3年)、一方、久喜北陽は背番号5の桐ヶ谷 良平投手(3年)が登板し試合が始まる。獨協埼玉・渡邉は昨夏の先発経験もある経験豊富な安定感のある左腕で、あまり制球に苦しむタイプではない。対する、久喜北陽・桐ヶ谷も変化球中心で打たせてとるタイプだ。

試合は両投手の凌ぎ合いとなる。最初にチャンスをつかんだのは獨協埼玉であった。

初回、獨協埼玉は久喜北陽・桐ヶ谷の立ち上がりを攻め、1死から2番・石川 稀尋内野手(3年)が右前安打を放ち出塁すると、続く岡村 雄大外野手(3年)も四球を選び1死一、二塁とする。4番・上谷 海翔外野手(3年)も死球で1死満塁とするが、後続が連続三振に倒れ無得点に終わる。

先制したのは久喜北陽であった。

3回、先頭の橋本 海晴外野手(2年)が三塁への内野安打を放ち出塁すると、続く黒川 伊吹内野手(3年)も右前安打を放ち無死一、二塁とする。さらに2番・渡邉 勇太内野手(3年)の犠打が相手の野選を呼び、無死満塁とビッグチャンスを迎える。続く梅川 歩望捕手(2年)がきっちりと犠飛を放ち、まず1点、さらに5番・桐ヶ谷が右前安打を放ち再度満塁とするが、後続が倒れ1点でこの回の攻撃を終える。

1点を追う獨協埼玉も、すぐに反撃を開始。4回、1死から7番・東 隼也内野手(3年)が死球で出塁すると、続く渡邉も四球を選び1死一、二塁、さらに2死後、1番・溝手 敬大(2年)の所で二走・東が三盗を決め、溝手も四球でチャンスを広げ2死満塁とする。だが後続が倒れ、またしても満塁で得点を奪えない。

獨協埼玉は5回にも、この回先頭の岡村と上谷の連続四球で無死一、二塁とする。1死後、6番・鷹野 朔杜捕手(3年)がセーフティーバントを決め1死満塁とチャンスを広げるなど、3度目の満塁のチャンスを迎える。2死後、8番・渡邉が一塁強襲の2点適時打を放ち逆転に成功する。

久喜北陽ベンチはたまらず、これまでマスクを被っていたエース黒川を6回からマウンドへ送る。黒川は期待に応え、勢いの出てきた獨協埼玉打線の封じ込みに成功する。

一方、1点を追う久喜北陽打線は、4回以降、獨協埼玉・渡邉に沈黙していたが、8回ついに捉える。1死から2番・渡邉が左前安打を放ち出塁すると、すぐさま二盗を決める。さらに2死後、5番・桐ヶ谷が左前適時打を放ちついに2対2の同点とする。

試合はそのまま延長タイブレークへと進む。

迎えた10回表、久喜北陽は無死一、二塁から1番・黒川が一ゴロを放ち、それぞれ走者を進めると、1死二、三塁から渡邉が右前適時打を放ちまず1点、さらに3番・梅川が四球を選び1死満塁とすると、5番・桐ヶ谷も押し出しの四球を選び2点差とする。

対する獨協埼玉はその裏、無死一、二塁からこの回先頭の東が送れず、後続も倒れ万事休す。

結局、延長の末、4対2で久喜北陽が競り勝ち初戦を突破した。 久喜北陽の田中監督は
「いつも通りの継投。桐ヶ谷はもうちょっと長く投げてほしかったが、100球いったので5回で代えた。このチームはピッチャーもキャッチャーもショートもキャプテンもやる黒川が中心。熱意もあるし頼りにしている。この日の投球も力のある球で抑えてくれました」
と、黒川を称えた。序盤はマスクを被り、再三の好リードで先発・桐ヶ谷の好投を引き出すと、6回以降はエースとして登板し無失点の好投を披露した。 昨秋の4地区選抜では本多監督の信頼も高く3番遊撃手を任された。何よりどこのポジションもこなせる器用さと、配球でもセンスと意識の高さを感じる。上位打線は満遍なく打てるだけに、今後は幅上 祐太内野手(2年)なども打ち出すと、いよいよ切れ目のない打線となる。低反発バットに関して、田中監督は
「今まで詰まっても内野を越えていた打球が、越えなくなったのは低反発バットの影響かなと。対策としては例年以上のフィジカル強化をして、戦い方は変えずに今大会に臨んでいる。シードを取ったんですけど、苦しい山なので次も頑張りたい」
と話した。

一方の獨協埼玉の木暮監督は、
「春先の体調不良など渡邉は万全ではない中、現状では丁寧に投げていた。球数もそこまで行っていなかったので最後まで行かせた。今日は三塁に走者がいる状況で、あと1本が出るかの差が出た。10回は表の2失点は想定内だったがバントミスが…。低反発バットになってタイブレークになる確率が上がっているだけに、大事なところでのバントに関しては、やってきたが決めきれなかった」
と振り返った。 エース渡邉は体調が万全ではない中、9安打を浴びながらも粘り強く投げていたが、リベンジとはならなかった。悔やむべくは打線が再三のチャンスをなかなか物にすることができなかったところか。旧チームのメンバーが多く残るだけに、このままでは終われないであろう。低反発バットに関しては
「実力が近くなると投手が有利になるかなと。投手有利な環境になってきた。ただ投高打低とはいえ夏、勝ち上がるには打撃が必要なので、もう少し仕上げていきたい」
と木暮監督は課題を口にしていた。

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南 英博のアバター 南 英博 ULTRA SPORTS 編集長

世界初のクラウド型スポーツメディアである「ULTRA SPORTS 」WEB版の編集長に就任。当サイトはアスリートのセカンドキャリアを応援し、将来的に様々な競技の参加者同士が自由に交流できるプラットフォームとすべく日々奮闘中。ライターとしての顔も持つ。フットサル、高校野球の取材経験あり。高校野球は主に埼玉担当。

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