【高校野球】埼玉大会 細田学園がDシード・川口を破る!主将が決勝打を放つ!!

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細田学園 6 – 4 川口

最高気温39度、県営大宮球場の第1試合はDシード・川口 vs 細田学園との一戦である。

先発は川口がエース遠田 恵果投手(3年)、一方の細田学園は左のエース齊木 悠庵投手(2年)が登板し試合が始まる。

先制したのは川口であった。

川口は3回、この回先頭の岡野 龍磨内野手(2年)が四球を選び出塁すると、続く菱木 和哉外野手(3年)がきっちりと送り一死二塁とする。2番・武居 生真外野手(3年)が左前安打を放ちチャンスを広げると、左翼手が本塁へ返球しその間に武居は二塁へと進む。さらに3番・遠田が死球で出塁し一死満塁とすると、続く土屋 拓海捕手(3年)が中前適時打を放ち、川口が幸先良く2点を先制する。

細田学園の反撃は4回、この回先頭の村田 大晴内野手(2年)が三ゴロエラーで出塁すると、続く富永 陽登外野手(3年)も四球を選び無死一、二塁とする。ここで4番・山崎 豪琉捕手(2年)のところで細田学園ベンチは強攻を選択する。山崎は期待に応え中前適時打を放ちまず1点、続く平田 良輝投手(3年)も右前適時打を放ち同点とする。さらに無死一、三塁で6番・松本 清馬内野手(3年)は併殺に倒れるが、その間に1点を追加した細田学園が3対2と逆転に成功する。

逆転を許した川口も5回、すぐに反撃を開始する。

この回先頭の武居が四球を選び出塁すると、一死後4番・土屋が中越えの適時二塁打を放ち3対3の同点とする。

だが、細田学園もその裏、一死から9番・齊木が中前安打を放ち出塁すると、続く中山 煌士内野手(3年)も右前安打を放ち一死一、二塁とする。ここで2番・村田の三ゴロが相手の一塁悪送球を誘い、4対3とし再度1点を勝ち越す。

1点を追う川口は7回、4番・土屋が左翼席へソロ本塁打を放ち4対4の同点とする。

対する細田学園もその裏、この回先頭の中川 輝哉外野手(2年)が左中間へ二塁打を放ち出塁すると、続く藤田 隼太郎内野手(2年)がきっちりと送り、一死三塁とする。ここで9番・齊木に対し、川口・遠田はインハイへ投球。齊木は避けられず球は手に当たったように見えたが、グリップエンドに当たったという判定で三ゴロになる。後続も倒れ無得点に終わる。

川口は8回、この回先頭の濱本 陽内野手(2年)が左前安打を放つ。

細田学園ベンチは齊木の手の影響を考え、ここで2番手・平田へスイッチする。

川口は細田学園・平田の代わり端を攻め、続く寺垣 草汰内野手(2年)が四球を選び無死一、二塁とする。だが、8番・植松 駿内野手(3年)、9番・岡野のバントはいずれも平田の好フィールディングに遭い三塁封殺されると、後続も倒れ無得点に終わる。

再度同点とされた細田学園は8回、2死から4番・山崎が右翼線へ二塁打を放ち出塁すると、続く平田が申告敬遠で歩き二死一、二塁とする。ここで主将の松本が右越えの2点適時二塁打を放ち貴重な勝ち越し点を奪う。

川口も最終回、この回先頭の遠田が四球を選び出塁すると、暴投で二塁へと進む。その後一死三塁とすると、5番・酒井 大翔内野手(2年)も死球で出塁し一死一、三塁と攻めるが後続が倒れ万事休す。

結局、細田学園が接戦の末、川口を6対4で下し4回戦へ駒を進めた。

川口のエース遠田は、この暑さの中、最後までよく投げた。打線も主砲・土屋を筆頭に持ち味である粘り強さが出ていた。悔やむべくは点に絡んでしまった勝負どころでの守備、バント、走塁のミスであろう。
「今日の課題をしっかり潰して次に活かしてもらいたい」(土屋)
スタメンの半数が2年生だけにこの日のミスを教訓とし秋以降につなげてもらいたい。

一方の細田学園は丸山監督が
「ある程度は打てるとは思っていたのですが遠田君の思ったよりボールが生きていたので。松本は喜んでると思いますよ。彼は一番キャプテンとして頑張っているので」
と振り返ると、松本は
「うまく反応できました。自分が決めるって入りました」
と、してやったりの表情を浮かべた。先発・齊木はこの日やや球が高かったが、ゲームメークする能力が高く、悪いなりによくまとめた。そして、急遽マウンドに上がった平田も、
「秀明英光戦、タイブレークでバントを決められて負けてしまったのであの場面は強い真っ直ぐを投げることを意識した。勝ち上がるには自分が投げなければと思っているので、修正してチームを勝たせられるようなピッチングができるように」
と、見事なフィールディングと、最速142キロの直球を武器に力で押し切った。齊木の次戦以降の状態に不安は残ったが、この日は3年生が救う形となった。2年生の多いチームだけに勢いに乗ると怖い。

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この記事を書いた人

南 英博のアバター 南 英博 ULTRA SPORTS 編集長

世界初のクラウド型スポーツメディアである「ULTRA SPORTS 」WEB版の編集長に就任。当サイトはアスリートのセカンドキャリアを応援し、将来的に様々な競技の参加者同士が自由に交流できるプラットフォームとすべく日々奮闘中。ライターとしての顔も持つ。フットサル、高校野球の取材経験あり。高校野球は主に埼玉担当。

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