【相原ユタカ】ボクの愛した裏サッカー③~ウガンダのサポーター編~

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【相原ユタカ】僕の愛した裏サッカー② 〜バングラデシュの地方遠征編〜

サッカーが文化になるっていいですよね。よくヨーロッパや南米でサッカー好きのおじ様達が真昼間から酒を飲みながらああだこうだとお気に入りの地元のクラブの話で盛り上がってるなんて光景見たことあるんじゃないですかね。

ボクが数年前プレーしていたウガンダ。ここでのサポーターはなかなかのものでした。自分の町のサッカーがこの町でも娯楽として取り入れられてるんですよね。

リーグ開幕後、なかなか試合に勝てずにいたボクらのチーム。

サポーターは真昼間から酒を飲み、自分の町のチームがなぜ勝てないのかを話し合うんですよ。大してサッカー知らないおばちゃんもああでもないこうでもないって。

そのサポーターだらけの中に、選手のボクもなぜか加わってるんですよ。何せ暇でしたから。

いつもは話を聞いてるだけのボクでしたが、ある日の話し合いは意見を求められたんです。その日のテーマはシステムの話。チームのシステムは何がいいかって。4-4-2だったり3-5-2だったり(ちなみにこのシステムってのは3-5-2だとディフェンスが3人、ミッドフィルダーが5人、フォワードが2人という意味です)。

ボクも意見を求められたんでいろいろ言いましたよ。選手だしそれなりに持ってる知識も出しながらこのシステムが良いだとか。

で、その後酔ったおばちゃんに尋ねたんです。“おばちゃんはどういうシステムが良いと思う?”って。

ちょっと考えておばちゃん。

“4-5-2”

いや、1人多いですから。。。

おばちゃん言って数秒後にみんな爆笑。おばちゃんもつられて爆笑。みんな“一人多いから、そりゃ良いシステムだろ”ですって。

こうやって、サッカーが娯楽になってる町。町が一丸となってサッカーを楽しんでましたね。

こういうところが海外のサッカーっぽくて、自分でプレーしない人も楽しめるところじゃですかね。

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この記事を書いた人

相原 ユタカのアバター 相原 ユタカ タイプロフットサルクラブ オーナー兼選手

2003年タイでプロキャリアをスタート。日本で一番面白いサッカー人を目指し、サッカーで痛い目に合うためその後バングラデシュとウガンダリーグでプレー。その後2009年からタイのシラチャにて日本人向けサッカースクール、ユタカフットボールアカデミー設立。自身も左手に障がいを持っているため同じような子供たちに夢を与えるため2011年からタイのろう学校でサッカーを指導。2019年からは恐らく世界初となる障がい者が活躍するプロフットサルクラブを設立。現在タイのプロフットサル2部リーグにてオーナー兼選手として奮闘中。

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