VITA-01というレーシングカーがあるのを知っているだろうか?
サーキットをエキサイティングマシンで、安全にローコストで走る。レーシングカーとして生まれた本格的マシン、それがVITA-01です。
ここではVITACLUB株式会社ホームページを軽く引用して説明することにしよう。
詳細はホームページを確認して頂きたいが入門用のレーシングカーという事は確かなマシンである。
レーシングカーとして生まれたVITAは、驚くほど高い走行性能を発揮します。ロールは最小限に抑えられ、フォーミュラカーほどピーキーな動きではないものの、フロントやリヤの動きをリアルタイムに感じることが出来、思いきりテールスライドさせてもカウンターを当てればちゃんと立ち直ってくれます。これは軽い車重によるパワーウェイトレシオの低さと、サスペンション構造による効果です。(引用:VITA CLUB 株式会社HPより)
VITAの魅力(West Racing Cars ホームページ)
北海道で1番盛り上がっているレース 北海道クラブマンカップVITA-01
2022シーズン チャンピオンを獲得したTBR VITAチームを紹介したいと思います。
そのチームは北海道岩見沢市にある土木建築会社の栄建設株式会社が土台となり札幌市清田区にあるトラクターのECUチューニングメーカーのADF Tuning Japan・宇都宮市にある足回りサポートJTECがメインスポンサーとなって2022北海道クラブマンカップに参戦。
チーム名はTBR VITA(TBRは栄建設株式会社の社長の名前のイニシャルを引用)
土木建築会社が土台のチームという事もあってカラーリングは道路維持管理車両や作業現場で見かける黄色やオレンジ、赤と白の縞模様のカラーリングが施されたマシンです!!
このチームが発足した経緯は、栄建設株式会社の社長が北海道のモータースポーツを通して建築土木の会社を知ってほしい、そして北海道のモータースポーツ盛り上げたい!という考えからチームが発足したと聞いております。
建築土木関係の人で不足が深刻になっているという話をメディアを通して聞いておりますが求人にも一役買っているのかもしれません。
北海道でモータースポーツ、特にJAF公式戦レースを続けていく為にはこういった「企業」が土台となってチーム運営をしてドライバーをスカウトしレースに参戦していく方法が最良ではないかと私は感じております。
また、TBR VITAチームのメインドライバーである大島良平選手を「応援したい」「少しでも力になりたい」という気持ちを持つ20代前半の若者が自発的にという言葉があっているのかもしれませんが、レースウィークにマネージャーやメカニック、サポートとしてチーム員となりレースに参戦しています。それは中学生や高校生の部活動といった雰囲気に感じ取れます。
好きなモータースポーツを好きな選手の為に一緒のチームでレースを戦う!!
このような仕組みを作ったTBR VITAチーム
全国を見てもこのようなチーム構成は少ないのではないでしょうか?
1人では限界がある チーム力が必要
VITA-01はレーシングカーなので、様々な要因のセッティングが嚙み合わないと速いタイムで走る事ができません。それをドライバー本人自らがドライビングをしながらセッティングをするという事は骨が折れます。
コックピットに座りサーキットを走ります。セッティングが噛み合わないからと言ってピットに戻ってきてすることは先ずマシンから降りなければなりません。専用のシートと専用のシートベルトでガッチリ固定されているコックピットから降りるのにも手間がかかります。
タイヤの空気圧一つ確認するのも時間がかかります。
水温の調整をするためにラジエターの前にある開口部をガムテープで塞いだり、そのテープを取ったりするにも時間がかかります。そして、一通りの調整をした後にコックピットに乗るわけですが、それにも時間がかかります。概ねサーキットの走行というのは1枠25分とか30分とか制限があるので、ある意味テスト走行をするという事は時間との闘いです。限られた時間の中で様々なセッティングをしてマシンを速く走るための方向に仕上げていかなければならないのです。
また、1日の練習走行が終わったらマシンを綺麗に洗車しなくてはなりません。この洗車も一人では相当骨が折れる作業なのです。カウルと呼ばれるボディー部分を外して洗浄し、シャーシを洗浄し、乾いたらマシン全体に錆止めのような液体を塗っていきます。
到底一人でできる作業ではありません。
このように走るだけではなくマシンのメンテナンスも含めてチーム力が必要なのです。
北海道は11月末日から十勝スピードウェイが降雪の為、クローズとなります。
雪解け後の2023シーズンもTBR VITAチームを取材していきたいと思います。
こちらTBR VITAチームのメインドライバー大島選手のYouTube動画です。
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