【塩原恒夫】5月のF1・北米経由欧州ラウンドの幕開け〜マイアミ/エミリアロマーニャ/モナコGP

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2戦連続のスプリント・フォーマット、開催3年目のマイアミGPです。初日のスプリント予選では、フェルスタッペン、ルクレール、ペレスに続いてリカルドが4位!角田は15位…翌日のスプリントは、フェルスタッペン、ルクレール、ペレス、リカルド(今季初ポイント)、サインツ、ピアストリと上位6人は予選結果と同じ。7位ヒュルケンベルグ、角田8位で入賞に食い込みました。

では、日曜日のスターティング・グリッドです。5ポイントに感謝してリカルド、先の母国に感動をジョウ・グァンユー/マグヌッセン、サージェント、Uターンの渋滞情報にご注意ください/8列目から80年代パワーを見せつけろ!ボッタスとアロンソ/鈴鹿-上海-マイアミつなぐアルボン、オコンの身近な関係/ガスリー、ストロール、チームメイトより前にいるって素晴らしい~/堂々TOP10!角田、ヒュルケンベルグ、もう下剋上とは言わせない/ハミルトン、ラッセル、メルセデス=ランキング4位の実力と現実/安定のピアストリ、活きの良さでノリス、フロリダ・オレンジ・サンシャイン/来シーズンの俺たちは、ペレスとサインツ、相談窓口は2列目です/P1走れなくてもルクレール、 QF納得いかなくてもフェルスタッペン、決勝フロントロウ/以上、20台によるザッツ・エンターテインメント開演です!

熱狂のアメリカン・ドリーム・チャプター1。舞台はフロリダ州マイアミ・インターナショナル・オートドローム、57周決勝レース。シグナルは、サンシャイン・オール!ースタートは、フェルスタッペン、ルクレール遅れた、ペレス逆転狙うがはみ出す〜際どいが接触はありません。ピット1ストップ勝負は、上位ではペレスとルクレールの順で動く。あーっと、フルスタッペンがボラードは跳ね飛ばした!フロントにダメージは…20周すぎ一瞬のVSCです。フェルスタッペン、ピットイン。メルセデス勢、さらにはサインツ、ピアストリがタイヤ交換を行う。暫定TOPノリス、角田はまだコースで頑張っているー30周目前で、なんと後方、ホームGPサージェントがクラッシュ!マグヌッセンが原因のようです。もちろん、セーフティカーが入る。天が与えしビッグチャンスに、ノリスも角田も迷いはない。ノリス先頭で再加速。フェルスタッペン唯一のチャンスと仕掛けるが、ノリス守りました。あとは待望の初優勝へ、ノリス、F1デビュー6年目・GP110戦目、ライバルたちの祝福をいっぱいに受け歓喜のウイニングラン〜フェルスタッペン、ルクレールが表彰台に並んで、ペレス4位、サインツはピアストリ(13位/ファステストラップ)との接触により5秒ペナルティで5位、ハミルトンに次いで、7位角田で選手権ポイントでTOP10に名前をあげました。8位ラッセル、9位アロンソ、10位オコンは今季初入賞です。マグヌッセンは、連日のペナルティ連発で出場停止まであと2ポイント…今シーズンのここまでの行為もあり、厳しい状況となりました。

2年ぶりの祭典、30年を偲ぶ

ヨーロッパ・ラウンド開幕を飾るスターティング・グリッド〜P3クラッシュ・ショック!アロンソはピットスタート、タイム抹消サージェントF1からは消さないで/今回マグヌッセンは妨害を受けた側、ジョウ・グァンユーは瀬戸際/16番手ボッタス100分の2秒の壁、ガスリーようやくQ2安定です/アルボンとストロール、7列目から遥かなる入賞圏を見つめて/懸命オコンのほふく前進、焦るペレスは11位に後退…/ヒュルケンベルグ意外にも初のイモラでTOP10、リカルドは不本意ながら初のQ3/エミリアロマーニャのポールも勝利も知るハミルトンに、自宅通いの最速ルートを角田が教えます!/ラッセル今度は俺がゴッド・セイブ・ザ・キングを奏でる、  ピアストリ3歩下がって5歩進め/ティフォシよ、より一層の声援後押しをセカンドロウの二人に!サインツと ルクレール/繰り上がってツいてるノってる111戦目ノリス、ライバルの歯応えに勝って兜のフェルスタッペン/以上20台、セナ&ラッツェンバーガーに捧げる30年の節目です。

史上最年少ウイナーにして通算58勝のフェルスタッペンvs114人目のF1優勝者ノリス。跳ね馬の騎士たちも脇役に甘んじるつもりはない。そして、7番グリッド角田裕毅”24歳の情熱”はまだ始まったばかりです。シグナルに重なるティフォシの思いーF1第7戦エミリアロマーニャGP、63周決勝スタート〜フェルスタッペンはトップを守って、ノリス、ルクレール続く。角田はポジション下がったか、9番手…前には厄介なヒュルケンベルグが立ちはだかるーしかし角田は12周目にピットインし、次の周にタイヤ交換ヒュルケンベルグをアンダーカット成功で逆転だ!上位のドラマは終盤50周過ぎ、ノリスがじわじわとフェルスタッペンとの差を縮めます。5秒が、4秒、さらには3秒台、2秒台、ついには1秒台へ。そこからはコンマ数秒ごと…チャンピオンの背中が大きくなったところで、チェッカー。フェルスタッペンは、いつも以上に勝利の実感を噛み締めているよう。2位ノリスは3戦連続ドライバー・オブ・ザ・デー。ルクレール面目保つ3位表彰台。4位ピアストリ、サインツ5位、ハミルトン、ファステスト獲得ラッセルに次いで、ペレス8位。ストロール9位、角田は10位でポイントに繋げました。13位リカルド、19位アロンソまで完走。契約更新のアルボンはレース終盤でリタイヤしています。

抜けないモノは抜けないモナコ

伝統のステージ=モンテカルロは、予選が命!直前のP3から、まさにその通りの見応えあるタイム・アタックとなりました。スターティング・グリッドです〜Q1突破のハズだったのに、リアウイング規定違反でハース2台が最後列/ザウバーのジョウ・グァンユーとボッタス、打つ手なし…/悪夢のペレス、隣には希望輝く?サージェント/アロンソ&ストロール組、トンネルの闇から抜け出せず/同僚はQ3進出したのに、リカルドとオコン失望す/ガスリー、アルボンこれがモナコTOP10の眺めだ/胸張って角田8位スタート、ハミルトンなんて怖くない/ポール陥落、落胆マックスにラッセルが並ぶ/モンテカルロのポディウムかけて、ノリスvsサインツ/そして映えある最前列は、ピアストリを従えて今度こそルクレール!以上、20台によるジュエルボックス・カーチェイスです。

慣れ親しんだ公国の公道で自らの存在理由を求めるカーナンバー16、肩越しに憧れの人のカラーが心を乱すー78周ルーレットゲーム、シグナルはもちろんロイヤル・ストレート・フラッシュ!動き出したら止まらない、だからこそオープニングLAPに全てをかけるーピアストリにサインツがおそいかかるが接触あったっか、タイヤにダメージ負ってクルマを傍に避けました…そして赤旗ですー何と後方でレッドブル=ペレスがクラッシュ、ハース2台が絡んだようです。ペレスにマグヌッセンが突っ込んで、ヒュルケンベルグも巻き込まれたーさらにトンネル手前では、オコンが無理してガスリーと絡む同士討ちもありました。

結局オコンを含む4台リタイヤの16台による再スタートでは、サインツ命拾いで3番手、角田8番手からもう一度〜今度は混乱なく、タイヤ・マネージメントを意識しながら無理をしない隊列が続きます。我慢と粘りと集中力の中断挟んだ2時間半弱のレースは、ルクレール悲願の母国初優勝に繋がりました!セナ・スペシャル=マクラーレン、ピアストリ2位、3位”ラッキー”サインツ、4位ノリス、5位ラッセル、フェルスタッペンは6位、7位ハミルトン、そして角田”殊勲”8位、9位アルボン、ガスリーが続いて、入賞10台予選ポジションと決勝順位がそのままというモナコだからこその結果に終わりました。

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この記事を書いた人

塩原 恒夫のアバター 塩原 恒夫 フリーアナウンサー

1987年フジテレビ入社、アナウンス室勤務〜2017年7月BSフジに出向し、広報担当局長としてアナウンス業務も兼ねる。2022年3月フジテレビを退社、同年4月よりフリーアナウンサー。フジテレビNEXT/F1中継や、福島テレビ・エキサイティング競馬のMCを担当する。

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