・ドジャースがワールドシリーズ第3戦で延長18回、6時間39分の激闘をサヨナラ本塁打で制し、対戦成績を2勝1敗に
・大谷翔平は4打数4安打2本塁打3打点+5四球(うち4申告敬遠)でMLB史上最多タイ9出塁を達成
・ブルペン総動員の総力戦で、山本由伸は中1日で登板準備も、クラインの熱投で回避
歴史に刻まれた激闘、フリーマンの一発が決着
2025年10月27日(日本時間28日)、ロサンゼルスで行われたワールドシリーズ第3戦は、両軍の意地と総力がぶつかり合った歴史的死闘となった。試合は延長18回、6時間39分に及び、フレディ・フリーマンの劇的なサヨナラ本塁打でドジャースが6−5で勝利。シリーズ成績を2勝1敗とリードした。
この試合、注目を集めたのは大谷翔平の爆発的な打撃だ。第1打席に右翼線への二塁打を放つと、第2打席では右越えソロ。第3打席には左中間への適時二塁打、さらに第4打席では左中間スタンドへ同点弾を叩き込み、ワールドシリーズで119年ぶり、史上2人目の「1試合4長打」を達成した。
異次元の9打席9出塁、大谷翔平がMLBタイ記録
大谷の打撃は敵将をも唸らせる圧巻の内容だった。第5打席から第8打席まで前代未聞の4打席連続申告敬遠。最終第9打席でも四球を選び、9打席連続出塁という快挙を成し遂げた。ワールドシリーズでは史上初、ポストシーズン全体でもMLBタイ記録となった。
ドジャースのロバーツ監督は「彼は世界最高の選手。敬遠はリスペクトの証」と語り、ブルージェイズのシュナイダー監督も「彼に打たれるわけにはいかなかった」と理解を示した。
ブルペン総力戦、由伸の志願準備に仲間が奮起
試合は完全な総力戦となった。ドジャースは10人の投手を起用。延長15回からは、当初プレーオフロースター外だったウィル・クラインが登板し、4イニングを無失点。チームを勝利に導く力投を見せた。
また、第2戦で完投した山本由伸は中1日で登板を志願し、ブルペンで肩を作る場面も。最終18回にクラインが抑えたことで登板は回避されたが、フリーマンは「彼の姿を見て“絶対にこの男をマウンドに立たせたくない”と心に決めた」と語った。
さらに、12回には現役引退を表明しているカーショーが登板し、ピンチを切り抜けるなど、チーム一丸の姿勢が際立った。
“影のMVP”ウィル・スミス、全312球を受け切る
捕手ウィル・スミスはこの日、18回すべてでマスクをかぶり、312球をキャッチ。満身創痍の中、投手陣をリードし続けた姿に、ファンや米メディアから「影のMVP」と称賛が送られた。
ベッツ、大谷、チーム全体の“TEAM EFFORT”
試合後、ムーキー・ベッツは「これは“TEAM EFFORT”の勝利。ショウヘイがトロフィーに書いた言葉が、今夜の象徴だった」と語った。大谷がリーグ優勝決定シリーズのMVPトロフィーに「TEAM EFFORT」のカードを掲げたように、今夜の勝利は誰一人として欠けてはいけなかった。
なお、試合中にはスプリンガーが右脇腹を負傷して交代するなど、ブルージェイズも総力戦を強いられた。指揮官は「選手を誇りに思う。明日また全力で戦う」と語り、次戦に切り替えた。
まとめ
フリーマンの劇的サヨナラ弾で幕を下ろした延長18回の死闘は、記録と記憶に残る名勝負となった。大谷翔平の4安打2本塁打9出塁という規格外の成績、ブルペン陣の献身、スミスの重労働、山本の志願登板準備——すべてが結実した総力の勝利だった。第4戦では、大谷翔平が先発投手として再びマウンドに立つ。ドジャースの勢いは、次なる歴史をも塗り替えそうだ。
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