10月26日に行われた明治安田J2リーグ第34節で、水戸ホーリーホックが北海道コンサドーレ札幌に1-0で勝利。U-20日本代表MF齋藤俊輔の圧巻ミドルが決勝点となり、水戸が再び首位に返り咲いた。J1昇格争いが激化する中、20歳の若武者が見せた“ゴラッソ”に全国から熱視線が注がれている。
・齋藤俊輔が今季8点目となるスーパーゴールを決める
・水戸は2試合ぶりの白星でJ2首位に再浮上
・齋藤は今季4度目の月間ベストゴール候補に浮上
・SNSや元代表OBも「ワールドクラス」「半端ない」と絶賛
・J2は1位から7位まで勝点8差の混戦状態へ突入
齋藤の一撃で水戸が再び頂点に
齋藤俊輔が切り開いた勝利
J2第34節、敵地で迎えた札幌戦。前節で千葉に敗れ、首位から陥落していた水戸にとって、負けられない一戦だった。序盤は札幌にボールを握られる展開が続いたが、齋藤俊輔が均衡を破ったのは前半26分。
左サイドで縦パスを受けた齋藤は、ディフェンダーを背負いながら反転し、細かいステップで中央へカットイン。2人目を切り返しでかわすと、3人目のプレスが届く前に右足を振り抜いた。強烈なシュートは札幌GK高木の手を弾き、ゴール左上に突き刺さった。スタジアムがどよめく、まさに“個人技の結晶”とも言えるゴールだった。
GKも反応できない驚異のミドル
この決勝弾により、水戸はリードを得た後も集中した守備で札幌の反撃を封じ、90分間無失点を貫いた。終盤は猛攻を受けたが、守備陣が体を張り続けて勝点3を死守。25日に引き分けたV・ファーレン長崎を上回り、見事に首位へと返り咲いた。
若き才能がJ2で輝く
プロ2年目、進化する20歳のMF
神奈川県の強豪・桐光学園出身の齋藤は、2024年に水戸へ加入。昨季は16試合1得点にとどまったが、今季は主力としてブレイクを果たし、ここまで23試合で8得点。5月・8月・9月には月間ベストゴール賞を受賞しており、今回の札幌戦の一発で今季4度目の選出も現実味を帯びてきた。
SNSでも「ゴラッソ製造機」と話題
SNSでは「J2ではちょっと抜けてる」「これはワールドクラス」「2人寄せても止められない」「とてつもないゴール」と称賛の声が殺到。「森保さん、A代表ワンチャンないの？」といったコメントも見られるなど、A代表入りを望む声も上がっている。
元日本代表DF太田宏介氏も「狭いスペースを1人で打開して得点する力は、日本にはなかなかいない」と絶賛。高校時代から注目していたという逸材の進化に太鼓判を押した。
優勝争いは佳境へ
J2は勝点8差の超混戦状態に
水戸の勝利により、J2の上位争いはさらに混沌としてきた。1位水戸（64）、2位長崎（63）を筆頭に、7位の鳥栖（56）までが勝点8差。残り4試合を残して、自動昇格枠もプレーオフ進出枠も予断を許さない大混戦となっている。
昇格の可能性が消えかけた札幌にとっては痛すぎる一敗。次節で引き分け以下ならJ2残留が確定する厳しい状況となった。
一方、首位を奪い返した水戸は、11月2日に敵地でヴァンフォーレ甲府と対戦予定。昇格へ向けて、齋藤を中心に勢いを加速させたいところだ。
まとめ
齋藤俊輔の一撃が、水戸ホーリーホックを再びJ2の頂点に導いた。ドリブル突破からの豪快ミドルという衝撃的なゴールは、今季のベストゴールとして語り継がれるだろう。昇格争いの行方がますます注目される中、20歳の俊英が描くストーリーに、日本中のサッカーファンが目を奪われている。
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