パトリック・マホームズのプレイを楽しむのに、アメフトの「ルールの壁」はありません。
見ればとにかく「すごい!!」と思われるでしょう。
アメリカンフットボールの最高峰リーグ、NFLの2002年シーズンも、いよいよ残すところ
第57回スーパーボウル
を残すのみとなりました。
今回の出場チームは
NFCからフィラデルフィア・イーグルス
AFCからカンザスシティ・チーフス
です。
この結果で、2002年シーズンのチャンピオンが決まります。
今回はチーフスのクオーターバック(QB)
パトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)
について書いておきます。
とにかく紹介しておきたい選手なのです。
マホームズはMLBやNPBの横浜ベイスターズの投手だった
パット・マホームズ
の息子さん。
お父さんがベイスターズにいる間は日本で暮らしていました。
パトリック・マホームズは2017年に全体の10番目という高い評価でカンザスシティ・チーフスに入団。
ルーキーの1年間は最後の試合に先発しただけで、控えQBとしてすごしました。
そして2年目、先発QBとなるといきなりリーグトップクラスの5097ヤード、50タッチダウンパスを投げ、注目される選手となりました。
もともと期待はされていたのですが、2年目でここまでのブレイクを予想していた人は少なかったと思います。
3年目にはスーパーボウル(第54回)にも勝ち、リーグを代表するQBの1人となりました。
マホームズの特徴は、その高い運動能力です。
強肩でコントロールがいいQBは他にも何人もいますが、ディフェンスの選手をかわして、何とかしてパスを投げる能力の高さはリーグでもトップクラス、いやトップだと思います。
特に下のツイートのものはすごかった…というかあきれました。
赤いほうの15番の選手です。
これは2年前の第55回スーパーボウルでのプレー。
白い方のディフェンスの選手に追いかけられた末、足をタックルされて倒れそうになり、バランスを崩しますが、それでも腕の力だけで遠くに投げています。
パスはキャッチされず失敗に終わりましたが、こんな動きはなかなかできません。
しかもこの時、脚をケガしていて本来の動きができなかったというから驚きです。
こちらは数か月前にまとめられたマホームズのスーパープレー集です。
逃げ回りながら、つまり動きながらこれだけコントロール良く投げられるのも素晴らしいですし、サイドスローやジャンピングスローでそれができるのもすごいと思います。
第5位のものなどは利き手ではない左手で投げてます。
もう信じられないほどの運動能力です。
チームメイトのトラビス・ケルシーは
「マホームズは現代の”フーディーニ”だ」
と言っています。
”フーディーニ”
とは、主に20世紀初頭にアメリカで活躍し、現在でも「アメリカで最も有名な奇術師」と呼ばれている
ハリー・フーディーニ(Harry Houdini)
のことです。
脱出術を得意としたことから、「houdini」は人名としてではなく、「脱出する」という意味の動詞としても使われるほど、歴史に名を残したマジシャンです。
「Mahomes Houdini」(マホームズ フーディーニ)というワードでTwitterを検索すると、毎日のようにツイートされているのがわかります。
マホームズのディフェンスの選手から逃げる能力、というか、なんであんな状況からプレーを成功させるんだ、という「マジック」を、多くの人がフーディーニに例えているということでしょう。
「現代の”ハリー・フーディーニ”」
ことパトリック・マホームズが出場する第57回スーパーボウルは、日本時間の2月13日朝8時30分にキックオフ。
稀代のアスリートのパフォーマンスを、プレーを、多くの人が楽しんでくれればいいなと考えます。
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