・千葉がJ1昇格プレーオフ決勝で徳島に1-0勝利し、2009年以来のJ1復帰
・FWカルリーニョス・ジュニオのヘッド弾が決勝点
・2000年代の黄金期を築いた名門「オリジナル10」がついに復活
・16年に及ぶJ2生活で苦闘、6度目のPO挑戦で悲願成就
・小林慶行監督が3年がかりで築いたチーム力と結束が昇格の原動力に
千葉、悲願のJ1昇格
カルリーニョスがJ1の扉を開く決勝弾
12月13日、フクダ電子アリーナで行われたJ1昇格プレーオフ決勝。ジェフユナイテッド市原・千葉は、同じくJ2からの昇格を目指す徳島ヴォルティスと対戦し、FWカルリーニョス・ジュニオの決勝ゴールにより1-0で勝利。2009年以来、17年ぶりのJ1復帰を決めた。過去5度のPO敗退を乗り越え、6度目の挑戦でようやく悲願を達成した。
この試合唯一のゴールは後半24分。髙橋壱晟の正確なアーリークロスにカルリーニョスが頭で合わせ、ゴール右隅へと叩き込んだ。昨季J2得点王・小森飛絢の穴を埋めるために加入したストライカーが、大一番でその実力を証明した。
16年間の苦闘と積み上げた3年
失望と再建の歴史
千葉は2009年のJ1最下位で降格。以降、POでの敗退を5度繰り返し、「J2の沼」とも言われるほど昇格が遠ざかっていた。降格を経験した唯一の現役選手・米倉恒貴は「甘くなかった。何度も心が折れそうになった」と語る。だがその経験が、今年の逆転劇を呼び込んだ。準決勝では大宮に0-3から4-3の大逆転。クラブの底力が光った。
小林慶行監督は、就任からの3年間でチームの成熟度を高め、「大人になろう」というテーマのもと、バランスの取れた戦術へとチームを導いた。選手たちも成長し、支える強化部の補強も的中。フロント・監督・選手の一体感が、16年にわたる試練を乗り越えさせた。
名門の意地、オリジナル10が揃う
クラブの誇りと未来への決意
クラブの前身は古河電工サッカー部。1993年のJリーグ開幕から参戦した「オリジナル10」の一角であり、かつてはオシム監督のもとでナビスコカップ連覇を達成した名門。だがオシム監督が日本代表に引き抜かれた2006年以降、主力流出や低迷に苦しみ続けた。
だが、そんな過去も今につながる礎となった。主将の鈴木大輔は「悔しさを積み重ねた17年だった。みんなで成し遂げた」と涙し、レジェンド巻誠一郎も「常に思い続けたクラブ。ようやく報われた」と感慨深げに語った。
フクアリの奇跡、次なるステージへ
昇格はゴールではなくスタート
スタジアムに響いた歓喜のホイッスル。1万7634人が詰めかけたフクダ電子アリーナは、千葉の選手たちの涙と笑顔に包まれた。17歳の姫野誠は「もう一度、J1で優勝争いをする強いジェフを見せたい」と力強く語った。
OBたちも「ここからが本番」と口を揃える。巻氏は「オシムさんなら“ここからのジェフが大切だ”と言う」と語った。歴史あるクラブが、16年の時を経て再びJ1の舞台に立つ。その挑戦が再び始まる。
まとめ
千葉、復活の物語が始まる
17年という長きにわたる沈黙を破り、J1の舞台に返り咲いたジェフユナイテッド千葉。その背景には、失敗と再挑戦を重ねた選手・監督・フロント、そして支え続けたファンの存在があった。栄光を知る名門が、再びJ1で輝きを放つ日を、多くの人が待ち望んでいる。
「ウルトラスポーツ」では、X(旧:Twitter)、YouTube、Instagramなど各種SNSもやっています。XとYouTubeでもスポーツ速報情報を更新していますので、ぜひ【フォロー・いいね・シェア】をよろしくお願いします!
▶︎ 【X】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Youtube】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Instagram】アカウントはこちら ◀︎
▶︎【Facebook】アカウントはこちら ◀︎



