巨人・田中将大投手が9月30日、東京ドームで行われた中日戦に先発し、6回2失点の好投で今季3勝目をマーク。4度目の挑戦でついに日米通算200勝という金字塔を打ち立てた。プロ19年目での達成は、野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続く日本人史上4人目の快挙となった。
- 東京ドームで田中将大が6回2失点の力投
- 日米通算200勝を達成、日本人史上4人目
- 幼馴染の坂本勇人から花束を受け取りハグ
- 阿部慎之助監督、小林誠司捕手らと偉業を分かち合う
苦闘の末にたどり着いた大記録
6回85球の渾身投球
この日の田中は、初回に味方打線が中山礼都のタイムリーなどで3点を先取し援護。3回に細川成也に2ランを浴びるも、その後は持ち味の制球力を発揮し、6回をわずか85球で投げ切った。降板時にはベンチで阿部監督とグータッチ、表情には達成感がにじんだ。
リリーフ陣の奮闘
7回以降はリリーフ陣が一丸となり、マルティネスが回跨ぎで力投。最後は空振り三振で締め、200勝の瞬間を守り切った。田中もベンチから両手を突き上げ、球場を包んだ大歓声に応えた。
会見で明かした心境
「ものすごく苦しかった」
試合後の会見で田中は、「200という数字が近づいてから、本当に苦しかった」と率直な思いを吐露。「雑音と向き合い、自分のやることに集中する日々だった」と振り返った。3回の被弾も「大きな反省」と語りながら、切り替えて抑えきれたことに手応えを示した。
小林誠司とのバッテリー
この試合でマスクをかぶったのは小林誠司。田中は「春から一緒に取り組んできた。リズムよく引っ張ってくれて助かった」と感謝。阿部監督も「田中から小林を指名した」と明かし、特別な一戦に相応しいバッテリーだった。
19年の軌跡と坂本との再会
プロ初登板から米挑戦まで
2006年ドラフトで楽天入団後、07年に新人王を獲得。13年には24勝0敗で球団初の日本一へ導き「神の子」と呼ばれた。14年からはヤンキースに移籍し、6年連続2桁勝利とエースとして活躍。21年に楽天復帰を経て、今季から巨人へ加入した。
幼馴染との抱擁
達成直後、花束を手渡したのは小学校時代からの同級生・坂本勇人。グラウンドで抱き合う2人の姿は、長い野球人生の結びつきを象徴する場面となった。田中は「坂本の姿を見て、自分もやってやるぞと奮い立った」と明かす。
まとめ
田中将大がついに日米通算200勝を達成した。苦難を越えて到達したこの数字は、単なる勝利数ではなく、変化と適応を続けてきた野球人生の証でもある。本人は「ここがゴールではない」と語り、日本一へ挑む姿勢を示した。クライマックスシリーズを控える巨人にとって、田中の存在感はさらに大きくなるだろう。
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