中日ドラゴンズは7月21日、前半戦を38勝46敗6分、借金「8」の5位で終えました。
中田翔選手、中島宏之選手など大型補強を行って挑んだシーズン。4月に単独首位に立ち、スタートダッシュに成功しましたがその後は後退。後半戦も厳しい戦いが予想されます。
カギを握るのは、大型補強によって中日にやって来た選手達。そこで今回は、移籍組の選手の活躍を振り返ります（成績は21日時点）。
前半戦で活躍した2選手
前半戦で活躍し、早くも来季の残留が確定しそうなのが山本泰寛選手と板山祐太郎選手。
山本選手は開幕から1軍に帯同し、ここまで58試合に出場。田中幹也選手、村松開人選手といった若手が台頭する中、内野を支えています。
時にスタメンにも抜擢され、チームにとって欠かせない存在となった山本選手。内野の複数ポジションをこなしながら、後半戦もこれまでと同じような活躍が期待されます。
板山選手は育成選手として入団。5月に支配下契約を勝ち取ると、打撃が絶好調。ここまで37試合に出場して打率.290と結果を残すと、自身6年ぶりとなる本塁打も記録しました。
本職の外野だけでなく、一塁や二塁もこなし、出場機会を得ている板山選手。打順も日によって異なりますが、打線に欠かせない存在になろうとしています。
昨季、日本一に輝いた阪神から加入した山本選手と板山選手。中日に好影響をもたらしてくれています。
補強の目玉・中田選手は・・・
大型補強の目玉となった中田選手は、開幕戦でいきなり本塁打を放つ活躍をみせましたが、2度出場選手登録を抹消。獲得時から懸念されていた故障に見舞われつつも、53試合に出場しました。
一方、成績面では打率.216、4本塁打、20打点と寂しい数字が並んでいます。3・4月は打率.283、12打点と成績を残したものの、5月から状態が急降下しました。
立浪和義監督のこれまでの起用法を考えると、後半戦も中田選手を中心とした打線で挑むことが濃厚です。
今季絶望となるような大きな故障を避けつつ、ここぞの場面でチームを勝利に導く一打が求められる中田選手。
ペナントレースの勝負はこれから。中田選手の活躍が、後半戦の行方を左右します。
予想以上に苦しむ選手
予想以上に苦しんでいるのが中島選手。獲得時から予想されていた代打枠を勝ち取りましたが、前半戦終了時点で打率は.000。
オープン戦では打率.333、4打点と結果を残しましたが、今季初安打が遠い中島選手。立浪監督の計算が狂っている可能性があります。
現在、2軍にはビシエド選手や石川昂弥選手といった右の強打者が控え、1軍昇格に向けてアピールを続けています。
中島選手に一本生まれるのが先か、立浪監督が入れ替えに着手するのが先か。後半戦のポイントの1つになります。
勝負の夏場のカギ握る
他にも、上林誠知選手や現役ドラフトで加入した梅野雄吾投手が一時1軍で活躍し、再昇格を目指して奮闘しています。
特に上林選手は6月26日に行われた2軍戦でサイクル安打を達成し、1軍の外野陣に綻びが生まれればすぐに昇格できる位置にいます。
梅野投手はイニングまたぎをこなせるタフな投手で、夏場の戦いで疲弊したリリーフとの入れ替えが予想されます。
Aクラスとの差が5.5ゲームと離されつつありますが、諦める状況ではありません。今季から中日に加入した選手達が、勝負の夏場にどのような風を吹かせてくれるのか。
カギを握る選手達の活躍に注目です。
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