記事のポイント
・巨人の秋広優人、大江竜聖とソフトバンク・リチャードの2対1トレードが成立
・巨人は主砲・岡本和真の長期離脱を受け、右の長距離砲リチャードを緊急補強
・ソフトバンクは野手と左腕の補強で選手層の底上げを狙う
主砲離脱で緊急補強に踏み切った巨人
阿部慎之助監督の下、2年ぶりのリーグ優勝を目指す読売ジャイアンツが大きな決断を下した。5月12日、巨人の秋広優人内野手(22)と大江竜聖投手(26)、そして福岡ソフトバンクホークスのリチャード内野手(25)による2対1の交換トレードが正式発表された。
巨人がこの時期に動いた背景には、不動の4番・岡本和真の離脱がある。岡本は6日の阪神戦で一塁守備中に負傷し、左肘靱帯損傷で全治3か月と診断。長距離砲を欠くことで打線の軸が崩れかねない状況となり、打力のある右打者の獲得が急務となった。
目を付けたのがソフトバンクの「ロマン砲」ことリチャード。ウエスタン・リーグで5年連続本塁打王に輝いた実績があり、三塁と一塁をこなす守備力も評価された。今季は開幕スタメン入りを果たすも、6試合で打率.091と結果を残せず二軍落ち。しかし、環境が変わることで一気に才能が開花する可能性を秘めている。
ソフトバンクは故障者続出の打線と左腕補強
一方、パ・リーグで苦戦を強いられているソフトバンクもこのトレードで選手層のテコ入れを図る。今季は外野手の周東、近藤、正木に加え、柳田も戦線離脱。内野では一塁守備に代打専任のベテラン中村晃を起用せざるを得ない非常事態が続いている。
そこへ加入するのが、身長2メートルの超大型スラッガー秋広優人。2023年には121試合出場で打率.273、10本塁打をマークするなど、一軍での実績もある。今季は打撃不振で1軍出場わずか5試合だったが、新天地で再起を期す。
また、変則サイドスロー左腕の大江竜聖は、通算149試合登板で34ホールドを記録した中継ぎの実力者。ソフトバンクでは長谷川や浜口の離脱で左腕リリーフが手薄となっており、ブルペン陣の強化が期待されている。
成長を誓う3選手のコメントも発表
リチャードは球団を通じて「ホークスで育ててもらったことに感謝し、これからはジャイアンツで成長する姿を見せて恩返ししたい」と語り、決意をにじませた。一方で、秋広は「ジャイアンツファンの応援が力になった。引き続き応援してほしい」と新天地での活躍を誓った。大江も「心身ともに成長させてもらった8年。ホークスでも頑張りたい」と感謝の言葉を残した。
トレードが与える影響は計り知れないが、互いのチームが必要とするピースを埋める“補強の妙”となるか注目される。
まとめ
巨人とソフトバンクがシーズン途中に成立させた今回の2対1トレードは、両球団の補強ポイントが合致した形で実現した。リチャードは主砲不在の巨人にとって救世主となれるか。秋広、大江も戦力を必要とするホークスで再起のチャンスを得た。3人の若き戦士が新天地でどのような足跡を残すか、今後の活躍から目が離せない。
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