12月13日(金)に嬉しいサプライズ!
『Virtua Fighter 5 R.E.V.O.』今冬発売決定の発表から1か月も経たない12月13日(金)、「バーチャファイター」シリーズ公式の「X」にて予想外のサプライズ発表があった。
XのポストにはYouTube「VF official channel」のリンクが貼られていて、開いてみるとそこには『New VIRTUA FIGHTER』Projectティザートレーラーが!その内容はバーチャファイターシリーズの完全新作に関するものだった!
動画ではシリーズ通しての主人公 結城 晶(Yuki Akira)と思われる人物が同キャラの代名詞ともいえる技「鉄山靠(てつざんこう)」をぶちかます迫力ある映像が!動画はその後、結城 晶と思われる人物とサラ・ブライアントらしきキャラクターとの対戦シーンも公開!街中で戦うシーンからは帽子をかぶった男性は八極拳の技を使用しており、ラストはサラと思われる人物の攻撃(サマーソルト)を画面奥に避けて鉄山靠(てつざんこう)決める!このシーンから、新しいバーチャファイターにも前作同様に避けるシステムがあるようだ。
つまり3D格闘ゲームの強みである奥行きのある対戦は変わらないという事になる。ステージはアジアを感じさせるマーケットでリングアウトの要素は見つからない。他にもどんなステージがあるのか気になるところだが、リアルに作り込まれた世界観は、ゲームのステージというよりかは人々の生活感まで伝わってきて、まるで映画を見ているかのような没入感が味わた。戦闘シーンには派手なエフェクトは無く、近年見る格闘ゲームとは一線を画すもので、筆者としては「時代にのみ込まれないこのスタイルこそバーチャファイターだ!」と胸が熱くなった。
キーワードは「VFを世界に!」
『バーチャファイター』シリーズの今後の展開を伝える「VF Direct 2024」を世界同時配信した。
冒頭でバーチャファイター30年の歴史を振り返る映像が流れ、その後に登場したのがセガ代表取締役 社長執行役員COO 内海 州史 氏だ。内海 氏はバーチャファイターをセガを代表するIPのひとつであると述べたうえで「5」を最後に完全新作が開発されていなかったことを振り返った。
そして「現在、2006年以来となるVFシリーズの完全新作を開発中です」とはっきりと発表した後、キーワードは「VFを世界に!」とセガの本気度を伝える言葉を残した。
バーチャファイター プロジェクト始動!
バーチャファイタープロジェクトをスタートさせるに当たり、新しいプロデューサーは山田 理一郎 氏となった。山田プロデューサーが口にした「ついにVFシリーズの完全新作を発表することができます」は筆者にとって痛いほど制作者の思いが伝わってくる言葉だった。これまでにいろんなところでバーチャファイターのファンからは新作を望む声が出ていたからである。本当は言いたくてたまらなかったと思うが、それでも発表のタイミングを計りこれまで沈黙を守り続けたのであろう。筆者はこの言葉に対し心の中で「信じていたよ」とつぶやいた。
『新作のプロデューサーとしてどんなバーチャファイターを作るのか?』ファンとしてはここが気になるところだと思うが、筆者の中では安心させる一言があった、それは「プロジェクトの担当となったとき、もっとも考えたこと、それはVFとはなにか?」という部分である。この13年の間にゲームは様々な進化を遂げてきたがそれはユーザーが求めるものに寄り添ったものでもある。もしも開発者が「今はこれが流行りだから」とか「人気ゲームのこれをパクろう」とか安易な考えでバーチャファイターらしさが無くなるとしたらあまりにも悲しい。しかし山田プロデューサーがたどり着いたのはバーチャファイターのDNAをしっかりと受け継いだ「イノベーション」と「リアリティ」だった。
具体的な新要素については「キャラクターデザイン」「バトルシステム」のふたつを挙げ、そのほかの細かな内容については伏せられた。これは今後の発表が楽しみだ。
3年ぶりのアップデートは想像以上の調整
つづいて登場したのはLEGACYバーチャファイタープロジェクトの青木 盛治プロデューサーだ。
青木プロデューサーが発表したのは『Virtua Fighter esports VER.2.0』と『Virtua Fighter R.E.V.O.』について。まずは実に13年ぶりのアップデートが行われた『Virtua Fighter esports VER.2.0』だが想像以上の変更が加えられていた。
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1つは目は「技性能の調整」
これについては全キャラ手が加えられており、強すぎると言われていた技は下方修正され、弱くて使えないと思われていた技の強化などが行われた他、キャラの個性を光らせる
2つ目は「ヒット効果の調整」
コンボに変化が出るように、始動技や空中でのヒット効果などが見直されている。
これにより新しいコンボが誕生し、これまでプレーしていたユーザーも今までのコンボを見直し、大ダメージや見栄えのいいコンボの探求が楽しめるようになった。
3つ目は「複雑性の緩和」
これは新規参入者には嬉しい要素。難しい操作を簡略化し遊びやすくしている。
具体的にはレバーを前に入れたままのパンチ、いわゆる前入れPと呼ばれるものが通常のパンチ入力で出るようになった。初心者からするの「何を言っているのかわからない」となるだろうが、簡単に言うとコンボで一部前入れPを使用しなければ入らなかったものが、単純にパンチボンタンを押すだけでも可能になったのである。これまでは状況に合わせて前入れPと通常のPを使い分けていたのだがその必要はなくなった。
4つ目は「技の復刻」
バーチャファイターシリーズの中で人気だった一部の技が復活!これまで使えなかった技が使えるようになったことで今までとは違った戦い方を求められるため他の調整と合わせて、まるで新作を触っているかのような変化を味わえるようになったのだ。
研究熱心なプレーヤーにとって『Virtua Fighter esports VER.2.0』は新要素の探求だけでもしばらく遊べそうだ。
ひとつ謝っておきたいのが筆者は以前『Virtua Fighter esports VER.2.0』は技の復刻などが無いバランス調整版で『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』が技の復刻などがあるバージョンなのでは?と記載したが、紹介した通り『Virtua Fighter esports VER.2.0』も技の復刻はあるので同じように思っていたユーザーは安心して欲しい。ある意味で不安を煽った形になったことにお詫びしたい。
『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』の発売日が2025年1月28日に決定!
つづいて『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』について。
『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』は一部ユーザーから熱望があったSteam版であるが発売日は2025年1月28日に決定した。
![](https://ultrasports.jp/wp-content/uploads/2024/12/GeqchpEbsAEQbnf-1-1024x576.jpg)
青木プロデューサーからは『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』は『Virtua Fighter esports VER.2.0』をベースにして戦いの場を「Steam」に移したVF5シリーズの最新作と伝えられた。
主な特徴は「ロールバック機能の追加」
これはネットワーク環境が整っていない環境の中でもスムーズに対戦が出来るというもので、これまでに遅延、いわゆる「ラグ」というものに苦しめられてたユーザーにとってはうれしい機能だ。
アケ勢と言われるアーケードプレーヤーや海外のファンからの要望が特に多かった要素でもある。
PC環境を整えればラグの無い快適な対戦が満喫できるという事だ。
オープンβ開始
なんと『Virtua Fighter esports VER.2.0』が発表と当時にプレー可能となったが、『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』についてもオープンβ版が12月13日の発表から5日間限定でプレー可能に!
「Steamストア」ではVirtua Fighter 5 R.E.V.O. Open βに参加の項目がしっかりと確認できた。
正規版についても予約購入が可能で様々な特典が付いた「Virtua Fighter 5 R.E.V.O. – 30thアニバーサリーエディション 」もあるのでぜひチェックして欲しい。
来春「VIRTUA FIGHTER Open Championship」開催
今回は情報が多すぎて筆者も頭の中がパニックを起こしているがこの情報だけはしっかりと伝えておきたい。
それはバーチャファイターの大会についてだ。
![](https://ultrasports.jp/wp-content/uploads/2024/12/Gep7gYBbsAMoFub-1024x576.jpg)
これまでのバーチャファイターの大会に関して公式は日本向けの大会が中心でしたが、山田プロデューサーの言葉にもあったように「VFを世界に!」を実現するためSteam版『バーチャファイター5 R.E.V.O. 』を使用したグローバル大会「VIRTUA FIGHTER Open Championship」が来春からスタートする予定だ。
予選会を勝ち抜いた各地区のプレーヤーが世界最強のバーチャプレーヤーを決める「グランドファイナル大会」の開催も計画しているという事でこれからのバーチャファイターは熱くなりそうだ。
ライブ配信に見えた期待
「VF Direct 2024」に関してはまだまだ記述したことは沢山あるが今後の発表に注目すると同時に現環境で遊べる『Virtua Fighter esports VER.2.0』や『バーチャファイター5 R.E.V.O. オープンβ』をまずは楽しみたい。
動画ではバーチャファイターの生みの親であるゲームクリエーター鈴木 裕 氏も登場しメッセージを残しているので細かいところはぜひYouTubeチャンネル「バーチャファイター公式」をチェックして欲しい。
最後に2024年12月13日はバーチャファイターのファンにとっては特別な日となったが筆者が特に嬉しかったのはYouTubeチャンネルでの配信の多さである。
様々なプレーヤーが新作発表やバージョンアップを記念し配信していたのだが、どれを見ていいのかわからない程に多くのプレーヤーがバーチャファイターを遊んでいた。
コメントには青木プロデューサーの名前も見られ、再びバーチャ熱に火がともり始めたのではないかと筆者は感じている。動き出したバーチャファイタープロジェクトについては今後もウルスポのコラムや自身のYouTubeでしっかりと伝えていきたいと思う。「VFを世界に!」とことん応援していくつもりだ。
筆者:KenちろTV企画編集担当 Kenちろ
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCqXWy_v0PND-w8Y9VWCs5FA
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