【Jリーグ】大宮アルディージャ、J2昇格決定!!

こんにちは、潤です!

今回は、先日行われた「J2昇格」のかかった「明治安田 J3リーグ第32節 大宮アルディージャ vs 福島ユナイテッドFC」へお邪魔させていただいたため、その様子についてまとめてみました。

ぜひご覧ください!

目次

「J2昇格」へ負けられない好カード!

シーズン終盤に差し掛かった明治安田J3リーグ 第32節は10月12日(土)、13日(日)の2日にかけて行われました。

代表ウィークの兼ね合いもあり、J3のみの開催となる中でひと足先に行われた10月12日(土)の試合では自動昇格圏内である2位の「FC今治」が先制を許しながら後半の3得点で残留争いをしている「Y.S.C.C.横浜」にホームで勝利し、2位をキープしました。

一方、自動昇格ではなくJ2昇格プレーオフ圏内となる3位の「カターレ富山」は、9月・10月無敗と残留争いから現在急上昇中の「テゲバジャーロ宮崎」相手に終盤までリードを許す中、試合終了間際90+6分に何とか追いつくも逆転はできずドローに終わっていました。

上記の結果により、10月13日(日)に行われる「大宮アルディージャ vs 福島ユナイテッドFC」は首位「大宮アルディージャ」はホームで負けなければ1年でのJ2復帰(2位以内)が決定となりました。

前日のFC今治の試合結果によってはJ2昇格だけでなくJ3優勝もかかる試合となっていただけに前売り段階からチケット売り上げは好調で、スタジアムには最終的に11,274名が駆けつける一戦となりました。

「J2復帰の瞬間を現地で!」と思ってスタジアムまで駆けつけた大宮サポーターも多い中、対する福島もアウェイながら応援ツアーが組まれ、クラブ史上初のJ2昇格へ向けてJ2昇格プレーオフ争いをするクラブの背中を力強く押します。

引き分け以上でJ2昇格の首位「大宮」、勝利すれば4位浮上の可能性があり、一方敗れれば他会場の結果次第ではプレーオフ圏外の7位へ順位を落とすかもしれない6位「福島」の上位直接対決。

J1・J2が未開催の中、今節のJ3屈指の「J2昇格」へ負けられない上位対決好カードが晴天の中キックオフを迎えました。

矛vs矛、繰り広げられた好ゲーム

アルトゥール シルバ選手や杉本健勇選手などJ2どころかJ1での経験も豊富な選手はもちろん、クラブ史上最年少での試合出場をし世代別日本代表常連の19歳、市原吏音選手など圧倒的な戦力で31試合で2敗のみとシーズンを通じて圧倒的な強さを見せている大宮は立ち上がりからペースを掴みます。

前半7分、8分と立て続けにコーナーキックの流れから決定機を作りますが福島のGK 吉丸絢梓選手のファインセーブや、キャプテン塩浜遼選手の身体を張ったブロックなどで得点を許しません。

31節終了時点でリーグ最多得点の大宮が早速ホームのサポーターを沸かせますが、攻撃に強みを持つのは福島も同じです。今シーズンJ3記録を更新する1試合9得点をあげる試合もあるなど勢いがつくと止められない同リーグ3位タイの得点数を誇る福島も負けていません。

2試合連続ゴールを狙い「No.10」を背負う森晃太選手、市原選手と同じく世代別代表の19歳大関友翔選手らを中心に明確な縦への意識を持った前向きな姿勢で大宮ゴールへ迫ります。

最強の矛があり、最強の盾も持つ。それが残り7試合時点で自動昇格圏自力獲得の権利へ挑める首位たる所以。31試合終了時点で失点数が10点台と矛以上のインパクトを与えると言っても過言ではない大宮守備陣はピンチは作りつつも失点までは許さず福島攻撃陣をシャットアウト!先制点は許しません。

そしてお互いに見どころを作りつつも得点は生まれず0-0で試合が進む中、前半終盤に一気に試合が動きます。

32分、左サイドのコーナーキックからファーで大宮DFの村上陽介選手が頭で中へ落とし、ニアのDF 浦上仁騎選手が合わせて首位大宮がホームで先制!

ですが喜びも束の間。「J2昇格」への期待感で包まれる再開直後の34分、福島が森選手の2試合連続ゴールで瞬く間に同点へ追いつきます!

首位相手にアウェイで同点に追いついた勢いのままにより攻勢を強めた福島は積極的な縦パスから42分には決定機を迎えるものの、塩浜選手のシュートを大宮守護神の笠原昂史選手が間一髪で防ぎ逆転までは許しません。

そして前半を1-1で折り返すかと思われた前半アディショナルタイム。右サイドの崩しからエリア内左サイドでフリーになった大宮の泉柊椰選手が右足を振り抜きゴール!

2-1と首位大宮が勝ち越して前半を終えます。

歓喜の瞬間がー。

引き分けでもJ2昇格が決定する一戦。首位の最少失点クラブにとって後半だけで複数失点をしない限りJ2昇格が決まる状況にスタジアムのボルテージが上がる中で迎えた後半。

メンバーを変えずに迎えた後半。追いつきたい福島は前半同様積極的な縦パスからチャンスを作ろうとするものの、大宮がその縦パスを逆手に取り、57分には縦パスをカットしカウンターから石川俊輝選手がゴール!

大宮がJ2昇格に大きく近づく3点目をホームゴール裏で応援するサポーターの目の前で決めてスタジアムのボルテージも最高潮になります!

一方、DF登録選手がそもそもベンチに不在など、攻撃への意識が高い福島もその状況に黙っていません。縦パスへのセンスが光るボランチ針谷岳晃選手の投入を機に、古巣戦を迎えた矢島輝一選手と澤上竜二選手の180cm超えのFW2人の同時投入をするなど明確な得点意思を持った交代をします。

その成果もあり、クロスバー直撃のシュートなど福島逆襲への期待感が高まりつつあるものの、首位大宮も交代で出場する選手がそれぞれJ1での得点経験も持つ和田拓也選手やファビアン ゴンザレス選手など、J3の交代枠とは思えないような豪華な交代もあり、4点目は生まれずもピンチを凌ぎつつ3-1で試合時間も残りわずかとなります。

ですが最後まで諦めず攻撃の手を緩めなかった福島が後半アディショナルタイムに1点を返し、31試合で19失点だった最少失点クラブ相手に複数得点を奪います!

得点後もすぐにボールをセンターサークルへ戻し、もう1点を狙いにいくもそこは首位大宮の守備陣が許さずそのまま試合は3-2で終了!

通算でも2敗のみ、そして5月6日に敗れたのみと圧倒的な強さを誇ったホームNACK5スタジアムで大宮が「1年でのJ2復帰」を達成しました!

さらに高く羽ばたくために

32節終了時点で23勝7分2敗の勝ち点76。そしてさらに得点数60、失点数21がそれぞれリーグ1位と充実したシーズンとなった今シーズンの大宮。

もちろん、今シーズンに限れば3/20クラブのみに与えられる「昇格」の権利を早々に掴みとれたことは誇らしいことに変わりはありません。ですが、かつてはJ1で連続無敗記録を樹立するなど「J1」の舞台でも輝いていたクラブでもある大宮。

この日の冠スポンサーである「Panasonic Homes」の方が試合前の挨拶でJ1浦和レッズとの「埼玉ダービー」を待ち侘びていることを述べるなど、J2、そしてその先を待ち望み、それは決して絵空事ではない現実的な目標でもあるはずです。

その一歩目でもあった「J2復帰」を達成し、次なる目標は「J3優勝」でのJ2復帰となり、次節は優勝をかけて2位今治との直接対決を迎えます。

レッドブルとの株式譲渡契約をし、クラブとして新たなフェーズに入る大宮は来シーズン迎えるJ2の舞台そしてその先にある新たな歴史へ、新たな翼はどんな未来を授けるのか、これからも注目していきたいと思います。

ひとまずは大宮アルディージャに関わる皆様、J2復帰本当におめでとうございます!

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みやざき潤のアバター みやざき潤 元TVディレクター・Jクラブスタッフ

Jリーグ観戦が趣味です。
発言は個人の見解となります。

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