2022年1月9日(日) アイシンティルマーレ戦
リーグ開幕から2連敗し、迎えたホームゲーム。場所は淀之⽔学院 城⼭キャンパス体育館。
対戦相手は、昨シーズン(2020-21)からV.LEAGUEに加入したが、コロナ禍で出場を辞退し、今シーズン(2021-22)からの参戦となったアイシンティルマーレ。
バレーボールチーム創部50年以上の歴史を持つアイシン。
実業団チームとしての母体や歴史、チーム体制などをみると、V2やV1であってもおかしくないチームである。
事実、この2021-22シーズンで優勝し、V2との入れ替え戦で勝利し、V2に上がることになっている。
近畿クラブスフィーダ | アイシンティルマーレ |
---|---|
MB 那須野 裕進(社) | MB ⽔野 将司 |
MB フランシス ムヤカバング(大) | MB 井澤 ⼤輔 |
OH 本多 駿(社) | OH 斎藤 総⼈ |
OH 大手 一真(社) | OH 岡森 怜夢 |
OP 江⼝ 颯人(大) | OP 新保 遥⼰ |
S ⼩磯 智紀(大) | S 久保下 航平 |
L 荒⽊ 琢真(大) | L 鈴⽊ 康平、安⽥ 剛 |
近畿クラブスフィーダは、秋リーグ、全日本インカレ、天皇杯を終えた近畿大学体育会バレーボール部のメンバーが参加。成人式当日ということもあり全員参加にはならなかったが、先発メンバーの過半数が大学生部員であった。
しかし結果としては
第1セット 21-25
第2セット 17-25
第3セット 20-25
3試合連続ストレート負けであった。
近畿クラブスフィーダ | アイシンティルマーレ | |
---|---|---|
アタック決定率 | 27.8% | 42.4% |
ブロック セット平均 | 2.00 | 3.00 |
サーブ効果率 | 8.3% | 11.0% |
サーブレシーブ成功率 | 52.5% | 56.7% |
アタック決定率が27.8%と今シーズン全チームの成績の中でも最低。
新年初めての試合で、連携不足もあったかもしれない。
打数が一番多かった江口 颯⼈選手は、30打数 9得点 決定率30.0%
次に多かった本多 駿選手は、27打数 4得点 4失点 決定率14.8%
ミドルブロッカーやアウトサイドヒッターからの得点が上手くいかず、超ベテランでもあるキャプテン本多 駿選手にボールが集まった。
だが、まだチームとしてまとまりきれていない状態では、思ったように得点をすることができなかったと思う。
この試合から実況・解説がついたYoutubeによるライブ配信が行われた。
実況・解説として、バレーボールアナリストの垣花実樹さん
コメンテーターとして、長野GaRosnホームゲームMCのたろさん
会場アナウンス・実況・現場リポーターとして、さ.さん(加藤 紗弓さん)
にご協力をしていただき、Youtube Liveでの配信(アーカイブ1週間)を行った。
近畿クラブスフィーダの持ち味である高いブロック。
特にミドルブロッカーのフランシス選手は身長206cmとV3の中でも最高身長である。
アイシンティルマーレは、センターからの攻撃ではなく、サイド(レフト、ライト)からの攻撃主体となった。
第2セットも第1セットと同じメンバー。
アイシンティルマーレは攻撃性の高いサーブ、しっかりと相手を攻略した動きで、高さのある近畿クラブスフィーダを縦の動きではなく、横の動きで翻弄する。
そして第3セットはミドルブロッカーにブロック賞を獲得した河⼾ 俊亮選手を投入。
そしてアウトサイドヒッターにリベロ経験もある北村 宏樹選手を入れ、レシーブとブロックを強化する。
序盤はリードをするが、試合の流れは変えれず、試合はストレート負けとなった。
V3は全部で4チーム。
ここまで全チームと対戦し、3試合で1セットも取れていない。
例年、「近畿クラブスフィーダはリーグ序盤が弱い」という定説通りの結果であった。
2022年1月10日(祝) トヨタモビリティ東京スパークル戦
前節12月4日の開幕戦、ストレート負けだったトヨタモビリティ東京スパークル戦。
今度はホームに迎えての2戦目。
近畿クラブスフィーダ1セット目 | 近畿クラブスフィーダ2セット目 | 近畿クラブスフィーダ3セット目 | トヨタモビリティ東京スパークル |
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MB 河戸 俊亮(社) | MB 河戸 俊亮(社) | MB 河戸 俊亮(社) | MB 岩阪 健太郎 |
MB フランシス ムヤカバング(大) | MB フランシス ムヤカバング(大) | MB 那須野 裕進(社) | MB 岸 海⽃ |
OH 本多 駿(社) | OH 本多 駿(社) | OH 後藤 陸翔(大) | OH 紅林 宏輝 |
OH 大手 一真(社) | OH 後藤 陸翔(大) | OH 藤川 佳⼤(大) | OH ⽯井 琢也 |
OP 江⼝ 颯⼈(大) | OP 江⼝ 颯⼈(大) | OP 大手 一真(社) | OP ⻄河 孝太 |
S ⼩磯 智紀(大) | S ⼩磯 智紀(大) | S ⼩磯 智紀(大) | S 為我井 太也 |
L 荒⽊ 琢真(大) | L 荒⽊ 琢真(大) | L 荒⽊ 琢真(大) | L 新⼭ 駿 |
ホームゲームで参加している選手が多いこともあり、すべてのセットで選手を入れ替えている。
セッター⼩磯 智紀選手とリベロ荒⽊ 琢真選手は、この試合以降の遠征では、ほぼ固定であった。
⼩磯 智紀選手は中野 倭選手のあとを引き継いだ選手である。
中野 倭選手は、前シーズン(2020-21)で選手間投票でセッター部門に選ばれ、今シーズン末にV1名古屋ウルフドッグズに移籍が決まった選手である。
大学ではどうしても中野 倭選手主体になる中で、こうした出場機会を得れるのも、近畿クラブスフィーダの意義の1つであるだろう。
リベロの荒⽊ 琢真選手は大学1年生。しかし、近畿大学でもリベロとしてレギュラーを確保している。
荒⽊ 琢真選手は、京都、東山高等学校出身。2020年現日本代表の髙橋 藍選手がいた時に春高バレーで日本一、そしてベストリベロ賞を獲得している。
近畿大学および近畿クラブスフィーダでたくさんの経験を積む荒木選手が卒業するまで、どこまで成長するのか楽しみである。
近畿クラブスフィーダ | トヨタモビリティ東京スパークル | |
---|---|---|
アタック決定率 | 42.1%→52.6% | 49.3%→30.1% |
ブロック セット平均 | 2.00本→5.67本 | 3.00本→1.00本 |
サーブ効果率 | -1.8%→6.2% | 8.1%→4.8% |
サーブレシーブ成功率 | 60.2%→55.6% | 77.7%→59.0% |
注目するべき点は、ブロック。
セット平均5.67本。3セットで17本。これは今シーズン(2021-22)のすべての試合の中で最多である。
OP 江⼝ 颯⼈選手、MB 河戸 俊亮選手の2人で10ブロック。
試合結果は
第1セット 25-14
第2セット 25-16
第3セット 25-20
近畿クラブスフィーダのストレート勝ちであった。
今まで1セットも取ったことのなかった近畿クラブスフィーダ。
3戦目にして、練習不足で生じていたコミュニケーション不足を選手の努力と経験で改善し、社会人、学生の力が合わさった結果である。
VOM(V. Leaguer of The Matchの略でバレーの試合における個人賞)は、セッターの⼩磯 智紀選手。
高身長(186cm)を生かした本職のセッターだけでなく、ツーアタックやサーブなどでも活躍し、近畿クラブスフィーダの初勝利に大いに貢献した。
2022年1月9-10日 豊能大会まとめ
近畿クラブスフィーダにとっては、このシーズン最初で最後のホームゲーム。
残念ながらコロナ禍や会場の問題などで無観客での開催となった。
開催するに当たり、たくさんの方々にご協力いただいた。この場を借りて、改めて心より感謝申し上げます。
また、初めてのYoutubeでの実況・解説付きライブ配信。およそ100名の方がライブ配信を見ていただき、1週間で1000回近く閲覧していただいた。
配信で多くの方に観ていただくことは大切だが、やはり会場に来ていただき、現地で生の選手を見ていただきたいと思う。
全日本インカレ、天皇杯が終わり、学生部員もチームに加わり、やっと「近畿クラブスフィーダ」としての試合ができた。
この大会からシーズン終了までOH後藤 陸翔選手、L荒⽊ 琢真選手がフル出場をしている。この2人は近畿大学での試合にも出場しており、見る機会が多い選手であるが、OH藤川 佳⼤選手はこの時1年生で、まだ大学リーグなどではあまり出番のない選手であった。
2年生となった今では、大学リーグでも先発出場をしたりと、大活躍をしている。
こういった大学リーグでは出番のない選手が活躍できることが、近畿クラブスフィーダの魅力の一つでもある。
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